エルカーン会長、ハミルトンとルクレールに苦言「喋るより結果を出せ」
ブラジルGPはフェラーリにとって、まさに空振りの週末となった。両マシンがリタイアに終わったことを受け、フェラーリ会長のジョン・エルカーン氏はルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールに対し、異例とも言える冷ややかなコメントを残した。
フェラーリはブラジルから手ぶらで帰国することとなった。ルクレールは3番グリッドからスタートしたものの、連鎖的な接触事故に巻き込まれ、無実の犠牲者としてレースを終えることになった。一方のハミルトンは、フランコ・コラピントとのバトルで判断を誤る初歩的なミスを犯し、マシンを激しく損傷。ポイント獲得の見込みがなくなったため、途中でリタイアを選択した。

この結果、フェラーリはザントフォールト以来となるノーポイントに終わった。コンストラクターズランキングでは4位に後退し、マックス・フェルスタッペン擁するレッドブルの後塵を拝する形となった。
フェラーリおよび自動車メーカーグループ「ステランティス」の会長を務めるエルカーン氏は、月曜日にイタリアで開催されたイベントで、このブラジルでの失敗について質問を受けると、異例の発言をした。「ブラジルは大きな失望だった。F1における我々の姿勢を示すとすれば、メカニックたちはピットストップなどのすべての作業において、タイトル獲得に値する働きをしている。エンジニアの仕事を見れば、マシンが改善されていることに疑いの余地はない。しかし、それ以外の部分ではまだ十分なレベルに達していない」
そして、ハミルトンとルクレールについてこう付け加えた。「ドライバーたちはもっとドライビングに集中し、口数を減らすべきだ。なぜなら、これから重要なレースがいくつか控えており、シーズン2位を達成することは不可能ではないのだから」
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