角田裕毅、コンストラクターズ7位獲得ならずも「悔いはなし」

角田裕毅は、アルファタウリにコンストラクターズ7位をもたらすという信じられないことを成し遂げるチャンスをもって今シーズン最後のレースに臨んだ。予選で6位を獲得した角田は、同じ順位でフィニッシュさえすればウィリアムズとの順位を逆転できる位置にいた。

チームが今シーズンの大部分で下位を低迷していたことを考えると、7位争いに加わったこと自体が注目に値する。角田はチームが一つでも上の順位でシーズンを終えるだけでなく、フランツ・トストのこれまでの指導に最高の形で恩を返したいと願っていた。

角田は、何か変わったことをしなければ後ろにいる速いマシンに簡単に追い抜かれてしまうと考え、不利な1ストップ戦略を選択した。長い第一スティントの結果として、自身のキャリアで初めて数週にわたってレース全体をリードする場面もあった。

しかし、後半は周回を重ねたタイヤで徐々にペースを下げ、ピアストリとアロンソにパスされたため必要としていた順位には届かなかったが、それでも素晴らしい8位でレースを終えた。

Yuki Tsunoda and Landon Norris after the race.
Yuki Tsunoda and Landon Norris after the race.

「ある時点では、6位でフィニッシュすることもできると考えていたが、それはうまくいかなかった。」レース後に角田は語った。

「僕らチームとしてはステイアウトして1ストップにしたことを後悔していないと思う。7位でフィニッシュできなかったことはもちろん悔しい。でも少なくとも僕はやれるだけのことをやったし、それだけで満足だ。」

「全体的に楽しめたシーズンだったと思う。マシンパフォーマンスの面ですごく厳しいシーズンとして始まったが、少なくとも過去二年と比較して自分は成長することができた。最後の最後で報われなかったが、チームはチャンピオンシップ10位から8位になれたので、それはとても良いことだし、前向きな結果だ。」

ウィリアムズとアルファタウリは3ポイント差で、角田は、特に自身が勝負を急ぎすぎた結果7位フィニッシュの可能性を失ったメキシコGPなど、シーズンを通していくつかのミスが高くついたことを認めた。しかし、彼はすぐにライバルを祝福し、全体を通して「彼らはそれにふさわしい」とした。

Yuki Tsunoda car 22

それでも、総合14位で過去最高成績と並び、ファンから「ドライバー・オブ・ザ・デイ」の栄誉を獲得したことで、堅調なシーズンを前向きに締めくくることとなった。また、退任するチーム代表に対し、特別デザインのヘルメットで敬意を表した角田は、最後の言葉をトスト代表に残した。

「ここで改めて、フランツに感謝したい。この3年間、彼と一緒に過ごして楽しかったし、僕たちは間違いなく彼がいなくなることを寂しく思うが、これからも連絡は取り合う。」

【関連記事】

Similar Posts