【オーストリアGP】慎重な姿勢の角田、スプリント開催、今週末のF1スケジュールをプレビュー

Austrian Gp 2022

今週末に迫ったオーストリアGP、今回はスプリントを含んだ、普段とはイレギュラーなスケジュールが予定されている。以下では、去年の結果や、現地の天気予報、角田裕毅のコメントやスタッツ、スケジュールやスプリントの解説も含め、プレビューをまとめている。

《2023 オーストリアGP – 日本時間スケジュール》

今週末のレースは、比較的日本にいてもリアルタイムで観戦のしやすい日程となっている。図で見やすくまとめてあるが、6月30日(金)の20:30-21:30でフリー走行、その2時間半後、7月1日(土)の深夜0:00-1:00には予選が行われる。そして同日18時間後に(現地では日付をまたぐ)スプリントシュートアウト(スプリント予選)が19時から44分間予定されている。その約4時間弱後、土曜深夜の23:30-24:30にスプリントが行われ、翌日7月2日(日)夜22:00に決勝が開催される。

《今季2回目のスプリント開催、そもそもスプリントとは?》

スプリントは約100kmの距離で行われる、アタックに焦点を当てたレースである。短い距離で争われるレースであるため、レース中のタイヤ交換やピットストップの義務はない。

また、スプリントで上位8名のドライバーとチームにはポイントが与えられる。

《2023年のスプリント形式》

2023年シーズンでスプリントが開催されるグランプリは6回、今回のオーストリアGPはその中の一つだ。2022年シーズンまでは、スプリントのスターティンググリッドは、金曜日の午後に行われる公式予選で決定し、スプリントの順位で決勝のスターティンググリッドを決定していた。しかし、F1では現在、“カレンダーの近代化”を目指しさまざまな取り組みや試行錯誤が行われている。スプリントシュートアウトもその一つであり、2023年シーズンではこの『スプリント専用予選』が導入された。このスプリントシュートアウトの結果で、スプリントにおけるスターティンググリッドが決定される。スプリント シュートアウトは公式予選のQ1、Q2、Q3のようにSQ1、SQ2、SQ3 (SQ=Sprint Qualifying)と呼ばれる3つのセッションで構成される。12分間のSQ1で16~20位、10分間のSQ2で11~15位、8分間のSQ3で1~10位を決定。この順位はスプリントにのみ反映される。

《過去のオーストリアGP結果・角田とサーキットの相性は?》

去年オーストリアGPを1位でフィニッシュしたのはフェラーリF1のシャルル・ルクレール。彼は2019年と2020年にも2位で表彰台入りを果たしている。そして去年2位のマックス・フェルスタッペンは、チームのホームサーキットであるこのレッドブル・リンクで3度の優勝を果たしている。今回もアクシデントがない限り、彼の1位フィニッシュを多くの人が予想していることだろう。去年の角田の順位は16位。16番手で予選を通過し、決勝も16位という結果であった。2021年に初めてF1オーストラリアGPに出場した角田はその年、予選を7位で通過するものの5秒のペナルティを受けて12位でフィニッシュしている。

《オーストリアGPに望む角田のコメント》

それでは、オーストリアGPに対する角田のコメントを紹介する。第4戦アゼルバイジャンGP以来、今シーズン2度目となるスプリント導入について、「なかなか大変だ。予選で良い結果を出す必要があるし、さらにスプリントでポイントが獲得できるのは8位までだから、シュートアウトでは少なくとも9番手あたりには入る必要がある」と語った。レースについては、「あのコースで追い抜きを実現するのは少し難しく、あまり期待できない。間違いなく良いマシンが必要だが、僕らのクルマがあのコースに適しているか、正直わからない」と慎重な姿勢を見せた。その上で、「いくつかアップデートも持ち込むので、現時点でダメだと言い切る必要はない。何か起こるかはやってみなければ分からない。」と、諦めていないことも強調した。

《オーストリア現地の天気予報》

あくまで現時点での天気予報だが、グランプリ全体に渡って雨が降り、ウェットコンディションでレースが行われることが予想されている。

〈フリー走行・予選〉小雨。弱い追い風。フリー走行途中に土砂降りの可能性も?/ 最高気温25℃ /降水確率71%

〈スプリントシュートアウト・スプリント〉雷雨。/ 最高気温22℃ / 降水確率70%

〈決勝〉雷雨ウェットコンディションの決勝レースとなる可能性あり / 最高気温23℃ / 降水確率54%

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