ボッタス、キック・ザウバーに必要なものを語る
カナダでまた無得点に終わったことを受け、バルテリ・ボッタスは、今シーズン唯一ポイントを獲得できていないチームであるキック・ザウバーが、ポイントを獲得するためには、できるだけ早く大規模なアップグレードを実施する必要があると述べた。
ボッタスとチームメイトの周冠宇は、一夜を経てリアウィングアセンブリが変更されたため、ピットレーンからレースをスタートした。そこからふたりはフィールドを大きく進めず、ボッタスはコンディション変化に合わせてスリックタイヤへ早めに切り替えたものの、賭けは十分に報われなかった。
また、ボッタスはフェラーリのカルロス・サインツと接触するドラマもあり、最終的に15人の完走者の中で13番手でフィニッシュした。
レース前の変更がマシンの扱いやすさに役立ったかどうかを振り返り、ボッタスは次のように説明した。「今日のコンディションを考えると、何かを試すのは正しい選択だったと思う。少しは助けになったと思うし、ダウンフォースも少し増えた」
「でも、進歩はしたものの、主に他車のミスなどによるものだった。ペースでいえば、現時点でトップ10には入れていない」
キック・ザウバーは今シーズン唯一未だ得点できていないチームであり、この状況を改善するためにはアップグレードを頻繁に投入することが答えだとボッタスは考えている。
「マシンを速くする必要があり、アップグレードを続けていかねばならない」とボッタスは認めた。「将来への計画はあるが、より大規模なアップグレードがもっと必要だ。それが正直なところの鍵だと思う」
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでの週末は、最下位の15番手でフィニッシュした周冠宇にとっても難しいものだった。
「またつらいレースになった。(レース前の変更は)問題を解決してくれなかった」と、周はグランプリ後にコメントした。「色々とあったが、僕にとっては特に2スティント目は、ひとりぼっちのレースだった。つまり一人で走っていただけだった」
「滑らかな週末ではなかったが、ファクトリーでは既にマシンに何か問題がなかったか確認する準備を進めている。この週末、僕はマシンに全く自身が持てなかった」
モナコとカナダの厳しい2週間を経て、周冠宇は次のスペイングランプリで改善できることを望んでいる。
「僕の方では、特に最近の2週間、ブレーキングやコーナリングで十分にアタックできる自信がなかった。明らかに僕たちはより苦しんでいたが、バルセロナの次のレースに向けてはゼロから始める必要がある」
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