【メキシコGP】ホーナー「ペレスのせいではない」

母国GPでの表彰台を目指したレッドブルのセルジオ・ペレスは、1周目の第1コーナーでシャルル・ルクレールと接触。その結果、サスペンションにダメージを負い、リタイアを余儀なくされた。

今季はペレスにとって素晴らしいシーズンとは言い難く、予選での成績が芳しくないため、レース当日になると手も足も出ないことが多い。チームメイトであるフェルスタッペンが今季16勝と大成功を収めているため、ペレスの仕事は少しばかり難しくなっており、両者のシーズンの差が浮き彫りになっている。

しかし、日曜日の早い時間帯には既にメキシコのファンがペレスに声援を送るために、スタンドから溢れかえった。

ホーナーは「フェルスタッペンがレースを制し、勝利の勢いを持続させることができて嬉しく思っている。しかしもう一方では、チェコがホームレースで優勝を狙っていたのに、ターン1でアクシデントに見舞われてしまった。本当に残念に思っている。地元の観衆の前で1周目にリタイアしたことは、彼にとって本当に辛いものだったはずだ。」と語った。

「想像できるように、彼はとても感情的になっていたが、彼はレーシングドライバーだ。どのドライバーも責めることはできない。彼はロケットスタートを決めた。地元の観衆の前で優勝を狙っていたんだろう。」

ペレスにとって問題だったのは、そのスタートがあまりにも良すぎたことだ。優勝のチャンスがほとんどない厳しいシーズンを過ごしているペレスにとって、地元の観衆の前で勝ちたいという気持ち以前に、何を考えていたかは想像に難くない。

ペレスは重たい足を引きずりながらピットに戻り、チームがダメージの査定を始めると、ペレスは明らかにフラストレーションがたまった様子でステアリングを叩いていた。

「もちろん、彼にとってはつらいことだが、彼は我々のドライバーであり、彼には我々がが知っている能力を発揮してほしいと思っている。」

「彼はF1で13年の経験を積んでいるし、難しい局面に立たされたときには彼をサポートすることが重要だ。彼はそれまで素晴らしい週末を過ごしていた。」

ペレスのパフォーマンスはチームメイトだけでなく、コンストラクターズランキングで最下位に沈んでいたチームを引き上げたアルファタウリのダニエル・リカルドとは対照的なものになってしまった。

「昨日のダニエルの予選は素晴らしかった。怪我から復帰したことで大きな自信を得ることができた。」

「彼はここ2、3ヶ月間、もどかしいような辛い時間を過ごしていた。自信というのはそういうもので、チェコは自信を取り戻しつつある状況だ。メキシコGPで良い結果を獲得出来ていれば、ブーストがかかったかもしれないが、残念ながらそうはならなかった。」

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