フェラーリ元マネージャー「ルクレールはフェラーリにいる限り勝てない」

フェラーリにいる限りシャルル・ルクレールはマックス・フェルスタッペンに追いつくことはできない」と語ったのはフェラーリの元UKマネージャーであり、現在F1のジャーナリストとして活動するピーター・ウィンザー。

「現在のフェラーリの体制、技術、そして度重なる戦略ミスを持っては、ルクレールはフェルスタッペンのレベルに並ぶことも不可能だ」と話す。

現在、フェラーリと長期契約を結ぶルクレールだが、その契約は2024年を持って締結する。

フェラーリUK元マネージャーの考える『ルクレールが勝てない理由』とは?

「ルクレールが勝利する為には、そうだね、レッドブルのRB19に乗る必要があるね。」と彼は笑った。

彼は、ルクレールには考えなくてはいけないこと(チームの戦略ミスなど)が多く、運転のみに集中するのは不可能であり、この集中の妨げが彼自身のミスにも繋がっていると考える。

「とにかく彼に今必要なのは自分自身と自分の運転に集中すること。そのためにはチームが彼に余計なことを考えさせないようにしなくてはいけない。これができるラッキーなドライバーは数少ないが、フェルスタッペンもその内の一人だ。」

自分にとても厳しく、少しのミスでも公の場で反省のコメントを語ることで有名なルクレールであるが、この点に関してはネガティブな影響はないと考えるウィンザーは続けてこう語る。

「彼は自分に対して少し厳しすぎるかもしれない、だがこれは自己改善に力強く役立つツールだし、それが彼に悪影響を与えているとは思わない」

「多分、自分に厳しいことよりも、彼は聡明だから他に様々なことを考えれてしまうのではないか。頭が切れて、フェラーリにいるというのは難しいことだと思う。」

シャルル・ルクレール、ハンガリーGP木曜メディアデーでの様子

ルクレールの考える現在のフェラーリの弱点とは?

シャルル・ルクレール自身が考える現在のフェラーリの弱点は、マシンが風の影響に左右されやすいことのようだ。

彼は風に起こされるトラブルについて次のように語る。

「正しい方向には改善されていっているが、前回のシルバーストーンの決勝の時のように風が強くなると、この弱みが浮き彫りになる」

「僕らはどこで苦戦するか理解している。残念ながらシルバーストーンもその一つで、僕らが望む週末にはならないことは分かっていた。土曜日の予選は予想を考慮すればとかなりうまくいったが、決勝は予想していたよりも悪かった。その理由は分かっている」

「風のコンディションは大きな問題で、大きな影響を及ぼす。その影響力はグリッド上の他のどのクルマよりも大きいだろう。」

「そうした状況で一貫性を保つことに苦労している。2022年はそれよりもかなり悪かったので、大きな前進を遂げたと思う。」

「チームが改善していくことに疑いはないが、部品を調達し、エンジニアが問題に取り組む最善の方法を見つけるには、しばらく時間が必要だ。」

「僕らは既に前向きな一歩を踏み出した。ただ、これからもプッシュし続ける必要がある。」

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