ハミルトン「ポイントを獲得できただけでも感謝」

メルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは、中国グランプリで数ポイントを獲得するのが精一杯だった。
スプリントレースでトップ3フィニッシュを果たすという好成績と、予選でQ1敗退するという低迷を経験した、チームにとってはジェットコースターのような週末だった。

ハミルトンは、雨に見舞われた劇的なスプリント予選セッションで2位を獲得するという好調な滑り出しを見せた。
その後ドライとなったスプリントでもそのポジションを維持したが、セットアップの変更によって週末の残りの部分が台無しになってしまった。

実際、ハミルトンはバランスに苦労してグランプリ予選のQ1で脱落。
レースでは18番グリッドから9位まで追い上げるドライブを強いられた。
チームメイトのラッセルは8番グリッドから6位に上がり、3つ上のポジションでのフィニッシュだった。

マシンから出てきた直後にハミルトンは次のようにコメントした。
「ポイントを獲得できただけでも感謝している。正直なところ、今週末はこれ以上は期待していなかった」

「うまくいけば、次のレースでは前進するためのステップがあるだろう。それまでは来週ファクトリーに戻り、マイアミに向けてマシンのポジションを少し良くして、うまくいけばもっと良い週末になることを願っている」

ハミルトンは、レースの序盤にメルセデスのピットウォールに送った無線についても語った。
ソフトタイヤでスタートした数人のドライバーの一人として、タイヤの状態について不満を漏らし、マシンのペースを「とても遅い」と表現していた。

「最初は誰かに追突されたのかと思った。こんなにアンダーステアになったことは今まで一度もなかったからね」と彼は語った。

「他の(ドライバー)のように何かを壊してしまったのかと思った。だけどそれは僕が選んだセットアップのせいだった」

シーズン序盤を総括するよう求められたハミルトンは、次のように付け加えた。
「(オーストラリアで)言ったように、今のところ最悪だ。しかし、スプリントでは2位になった。セットアップについてもっと良い決断をしていれば、レースでもジョージのあたりにいただろうが、ただ戦い続けるしかない」

一方、ラッセルは2台のレッドブル、マクラーレンのランド・ノリス、2台のフェラーリの後方でチェッカーを受けた。

「8番グリッドからスタートして数ポジション上げたけど、僕たちが見せてきたパフォーマンスを考えると、そういう位置でフィニッシュすることを望んでいたし、結果はフェアなものだと思う」

「僕たちが見てきたように、やるべきことがあるのはわかっている。今週末はスプリントフォーマットで良かった。金曜日と土曜日の午前中、そして土曜日の午後と今日とで、マシンにはかなり異なる2つのセットアップをした。(そこから)たくさんのことを選び出して、構築していく必要がある」

続いてラッセルは、チームがスプリントとグランプリ予選の間にセットアップ変更を行うことを可能にした規則が、現在のパッケージをより深く理解するのに役立ったかどうかを尋ねられた。

「そう思うよ。2つのセッションの間で何かを試す機会を持てたのは、みんなにとって良かったと思う。両方のレースで6位はおそらく僕たちにふさわしい順位だった。パフォーマンスを上げ続ける必要がある」

メルセデスは中国グランプリを終えた時点でコンストラクターズランキング4位につけており、5位のアストンマーティンとは12ポイント差だ。

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