【日本GP決勝】フェルスタッペンが優勝、レッドブルがチャンピオンシップ獲得確定へ
マックス・フェルスタッペン、そしてレッドブル・レーシングは、シンガポールでの厳しい週末から一転、日本GPでトップに返り咲きを果たした。この優勝でのポイント獲得は、17戦目の日本で既に、2023年シーズンのコンストラクターズチャンピオンシップの獲得を確定する事となった。マクラーレンの良好なスタートを抑えたフェルスタッペンは、二位のランド・ノリスに19秒以上の差をつけてフィニッシュ、圧倒的な走りを見せた。
1 マックス ・フェルスタッペン (レッドブル・レーシン | 1:30:58.421 |
2 ランド ・ノリス (マクラーレン) | +19.387秒 |
3 オスカー・ ピアストリ (マクラーレン) | +36.494秒 |
4 シャルル ・ルクレール (フェラーリ) | +43.998秒 |
5 ルイス・ ハミルトン (メルセデス) | +49.376秒 |
P2とP3でスタートしたマクラーレンのドライバー同士の戦いは最終的にノリスに有利に決着。ノリスはスタートで先行したが、ピアストリがバーチャルセーフティカーのタイミングでピットインしたことで後退。しかし、その後十分なペースを見せ、チームは1秒以内を先行するピアストリにポジションを入れ替える指示を出した。
フェラーリのシャルル・ルクレールは、ターン1と2の外側付近でメルセデスのジョージ・ラッセルに果敢に追い込み、4位でフィニッシュ。
ラッセルは今回1ストップの戦略を実行、その結果、終盤ではスピードを失い始め、レース序盤で衝突しそうになったチームメイトのルイス・ハミルトンにポジションを譲る事となった。
カルロス・サインツもラッセルの劣化したタイヤを突いて6位となり、ラッセルは最終的に7位に落ち着いた。途中、チームへ戦略への不満を示したアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが8位に続き、エステバン・オコンとピエール・ガスリーのアルピーヌ勢が、フィニッシュライン直前でポジションを入れ替え、9位と10位でポイントを獲得した。
6 カルロス・サインツ (フェラーリ) | +50.221秒 |
7 ジョージ・ラッセル (メルセデス) | +57.659秒 |
8 フェルナンド・アロンソ (アストンマーティン) | +74.725秒 |
9 エステバン・オコン (アルピーヌ) | +79.678秒 |
10 ピエール・ガスリー (アルピーヌ) | +83.155秒 |
11 リアム・ローソン (アルファタウリ) | +1周 |
12 角田裕毅 (アルファタウリ) | +1周 |
13 周冠宇 (アルファロメオ) | +1周 |
14 ニコ・ヒュルケンベルグ (ハース) | +1周 |
15 ケビン・マグヌッセン (ハース) | +1周 |
DNF アレックス・アルボン (ウィリアムズ) | DNF |
DNF ローガン・サージェント (ウィリアムズ) | DNF |
DNF ランス・ストロール (アストンマーティン) | DNF |
DNF セルジオ・ペレス (レッドブル・レーシング) | DNF |
DNF ヴァルテリ・ボッタス (アルファロメオ) | DNF |
惜しくもポイント獲得を逃したアルファタウリ。スタート直後にチームメートの前に出たリアム・ローソンは粘り強い守りを見せ11位でフィニッシュ。ホームレースであった角田裕毅はペースを見せたものの、オーバーテイクまでは惜しくも届かず12位という結果になった。
アルファロメオの周冠宇はスタート後、前方で起きたチームメイトのボッタスとウィリアムズのサージェントのクラッシュに影響を受け車体にダメージを負ったが、完走をし13位でフィニッシュした。
完走した15ドライバーの中で最後にフィニッシュしたのは、ハースのペアであるニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセン。タイヤの劣化による苦戦はハースにとって2023年シーズンの課題であり、14位と15位という結果をもたらした。
ウィリアムズのサージェントとアルボンは一周目に起きた接触により車体にダメージを負いリタイア、アルファロメオのボッタスも同様の理由でリタイアとなった。
レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは序盤でケビン・マグヌッセンと接触、そして、それとは別にルイス・ハミルトンとホイールの接触をしリタイア。加えてペナルティを受ける結果となった。
ランス・ストロールもリアウィングのダメージにより中盤でリタイア、計5名のドライバーがDNFという結果になった。