ストロール、F1ドライバーでありたい限りF1にとどまる
ランス・ストロールは2017年のF1デビュー以来、F1ドライバーとして活動している。ストロールは、ウィリアムズのマシンでのオーストラリアGPにてF1デビューを飾った。
8シーズンと163グランプリを経て、3つのチーム(ウィリアムズ、レーシングポイント、アストンマーティン)を渡り歩き、1回のポールポジションと3回の表彰台を獲得している。しかし、大きなクラッシュや、レース中の大きなミス、最近ではブラジルでのフォーメーションラップでのリタイアなど、注目を集める場面もあった。
カナダの大富豪であり、息子が所属するアストンマーティンチームのオーナーであるローレンス・ストロールの息子として、ストロールはグリッド上で唯一、結果に関係なくF1での将来を心配する必要のないドライバーのようだ。F1パドックに参入して以来、2018年を除き、常にチームメイトに敗れている。その2018年シーズンでは、ウィリアムズでチームメイトだったセルゲイ・シロトキンに勝利した。
BBCのジャーナリスト、アンドリュー・ベンソンによると、ストロールは自身の運命を自分で決めることができる唯一の人物だという。F1を去る時期を決めるのは彼自身であり、他の誰でもないとのことだ。
「アストンマーティンのオーナーであるローレンス(ストロール)は明言したことはないが、彼をよく知る人々や彼の下で働いた人々は、彼が息子のためにF1チームを購入し、ランス(ストロール:息子)をワールドチャンピオンにすることが彼の大きな野望だと考えている」とベンソンはラスベガスグランプリを前に記した。
「したがって、ランスはF1ドライバーでいたい限り、マシンに乗り続けることができる。そして、チームに関する大きな疑問は、彼が続けることを望まなくなった時、チームはどうなるのかということだ」
「ランスには明らかに才能がある。例えば、2020年のトルコでは、雨のセッションでレーシングポイントをポールポジションに導いた。時々、素晴らしいパフォーマンスを見せる。しかし、このような成績を散発的ではなく、定期的に出せることをまだ証明する必要がある」
「チームは2台のマシンを走らせる必要があることを考えると、ランスがワールドチャンピオンになることは難しいだろう。なぜなら、アストンマーティンが今後彼のチームメイトとして契約するトップドライバーの方が速いと予想されるからだ」
ストロールは常にF1のトップドライバーをチームメイトとして迎えている。近年は、セバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソといったF1チャンピオンとチームメイトを組んできた。
「メインシートは2026年末までフェルナンド(アロンソ)が占めている。契約終了時には45歳になり、それ以降も続けたいかどうかはまだ明言していない」
「フェルナンドが去るか、チームが他のドライバーを採用することを決めた場合、これまでの実績から判断すると、再びランスを上回るであろう別のトップドライバーに置き換えられる可能性が高い」
「シートが純粋な才能だけで配分されるべきかという問題については、F1では常に、一部のドライバーは彼らがもたらす資金提供によって少なくとも部分的にシートを獲得してきた。これは高額なスポーツなんだ」
「ランスの父親はチームを所有している。人々はそれを好まないかもしれないが、誰をマシンに乗せるかを決めるのは彼の特権だ」とF1ジャーナリストは締めくくった。
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