ルクレールとサインツ、スペインGPでの衝突をめぐり対立
フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツは、2台の接触、分かれた戦略、チームオーダーを含む波乱に富んだスペイングランプリの後、互いに意見を異にしていた。
2台のフェラーリはスペインでスタート時のポジションでフィニッシュ。ルクレールが5位、サインツが6位だったが、2人はレース序盤の接触について、レース後に全く異なる意見を述べた。
当初、ルクレールがトラック上で前にいて、レース序盤にタイヤを温存しようとしていたとき、66周中3周目の1コーナーでサインツに内側から押し込まれた。2人は一瞬接触した後、サインツがトラックを外れ、そのままポジションを奪った。
「残念だ。チームはレース前に、このレースのこの時点でタイヤを温存するように言っていた。僕は最後のコーナーで正確にそれを実行していた。そこは温存するのにとても良いコーナーなんだ」と、不満そうなルクレールは語った。
「僕たちは2人とも温存しなければならないことを知っていた。カルロスは14コーナーで1周プッシュして僕にかなり接近し、オーバーテイクした。それは良いんだけど、明らかに僕がいないかのようにコーナーを曲がった」
「少し残念だが、内部で話し合うよ。大したことではない。彼のホームレースで、キャリアの非常に重要な瞬間だったことは理解している。彼は何か派手なことをしたかったのだろう。ただ、おそらく僕がそれをする相手として適切ではなかった」
ルクレールは、この出来事がクルマに多少のダメージを与えたことを指摘し続けた。マージンがとても僅かだったため、それが全ての違いを生み出した可能性がある。チームメイトが彼を再び前に行かせた後、ジョージ・ラッセルを追いかける時間が足りなくなってしまった。
「大丈夫だよ。彼は映像を見て、僕が内側にいて、その時点で彼が曲がることができなかったことを理解するはずだ」というのがルクレールの最終的な評価だった。
しかし、サインツはレース後に同じ出来事について聞かれた際、その見方を共有しなかった。
「彼はレース後に何かについて不満を言うことが多すぎると思う。もちろん熱くなっていて、そう考えるかもしれない」とサインツはコメントした。「正直なところ、シーズンのこの時点では分からない。僕は攻撃的だった。新品のソフトタイヤを履いていて、メルセデスは使用済みのソフトタイヤだった。新品タイヤを履いている最初の数周でアタックし、彼らをオーバーテイクしなければならなかった。レース前でさえそう言っていた」
「シャルル（ルクレール）をオーバーテイクしたのは、彼がミスをしたのか、少しマネジメントしすぎていたのかわからない」
しかし、サインツのレース後の主な不満は、チームメイトとの戦いではなく、より上位のフィニッシュのチャンスを奪った戦略的な判断だった。
彼はレースの様々な時点で、チームメイトとルイス・ハミルトンの両方の前にいて、ピットストップでラッセルさえもほぼ抜きそうな状況だった。
「（ルクレールをオーバーテイクした後）前に進み、ルイスをほぼオーバーテイクした。ルイスをアンダーカットし、ピットストップでラッセルもほぼ抜きそうになった。ドライバーとして試すべきこと、ドライバーに求められていることを試していたと思う。シャルルはよりマネジメントすることを選んだ」
「結局、彼はソフト-ミディアム-ソフトで最後に僕を抜いた。僕は、ソフト-ミディアム-ハードでアグレッシブになることを選んだが、それは功を奏さなかった。これが現実だ」
ルクレールはスペイングランプリ後、ドライバーズランキングでランド・ノリスに後れを取っている。ノリスはスペインで2位になり、ファステストラップのボーナスポイントを獲得して2ポイント差でリードしている。そしてフェラーリには、ドライバー間の緊張を和らげる時間がほとんどない。オーストリアが来週末に迫っているからだ。
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