ピレリ、2027年までF1シーズンでのタイヤサプライヤー決定
F1公式は独占タイヤサプライヤーであるピレリとのパートナーシップを2027年まで延長することを公式発表した。
以下は公式発表の抜粋である。
Formula 1® は、ピレリをグローバルタイヤパートナーおよび FIA Formula 1 World Championship™ の独占タイヤサプライヤーとして2027年まで(延長の可能性も含む)パートナーシップ契約を結ぶことを決定した。
この契約では、ピレリにおけるモータースポーツを担う次世代の支援としてF2、そしてF3への提供も約束する。
ピレリはF1の過去18シーズンでタイヤサプライヤーを務めてきた。その中で、多くの挑戦があったにも関わらず、ドライバーやチーム、FIAやF1と積極的かつ協力的にコミュニケーションをとり、より良いレースを可能にするタイヤを提供し、データを分析し、毎シーズンでタイヤの改善を重ねてきた。
ピレリはまた、持続可能なタイヤ資源の研究開発でも多くの役割を果たし、F1が2030年までの達成を目指す環境持続可能性目標をサポートしている。2024年からはFIA、F1で使用される全てのピレリタイヤがFSC(森林管理協議会)公認のものとなる。
F1CEO、ステファノ・ドメニカリ氏
「2011年以来、ピレリはかけがえのないパートナーであり、新世代のテクノロジーとレギュレーションを通してF1をサポートし、素晴らしいレースを可能にするタイヤを提供してきた。 同社の品質、革新性、そしてモータースポーツに対する深い知識への取り組みは、2026年の新しい規制に向けて非常に重要である。また、持続可能性への取り組みに重点を置いていることから、2030年までの目標に向けて今後も協力し続けていきたい。そして、今回のタイヤサプライヤー決定プロセス全体にわたるブリヂストンの素晴らしい提案と努力も称賛したい。 彼らはこのスポーツにおいて誇り高い伝統を持っており、我々とのプロフェッショナルで情熱的な関係性に感謝したい。」
FIA会長、モハメド・ベン・スラヤム氏
「ピレリは長年にわたってモータースポーツのトップで活動しており、今後も世界の舞台で革新と卓越性を提供し続けると確信している。 F1はタイヤサプライヤーにとって唯一無二の挑戦であり、ピレリはマシンの高度な要求を満たすタイヤの製造に多大な取り組みを行ってきた。 F1だけでなく、他にも多くのチャンピオンシップやあらゆるレベルのカテゴリーにおいてモータースポーツを継続的にサポートしているピレリに感謝したい。 パフォーマンスと持続可能性の両方の面でさらなる進歩を目指す取り組みは今後も継続され、目標実現に進んでいくことに期待したい。」
ピレリCEO、マルコ・トロンケッティ・プロヴェラ氏
「我々は、F1への参加を延長できることをとても嬉しく思っている。 リバティメディアとFIAのサポートのおかげで、このスポーツは観客数と世界的拡大の両方の点で驚異的な成長を遂げており、若い世代の間でもファンを増やしている。 イノベーションとテクノロジーはピレリのDNAの一部だ。F1は新しい技術革新をテストするだけでなく、タイヤ製造における新たな研究、開発、生産のための場でもある。 また、ピレリのスタッフ、エンジニアの長年にわたる情熱的な取り組みと質の高い仕事に感謝したい。このパートナーシップは今後も継続する。 また、持続可能性に対する取り組みも強力であることが、来シーズンからのF1タイヤに導入されるFSC認証によって証明されている。 2027年までモータースポーツの頂点の最前線に立つことで、当社に新たな重要な価値が加わると思う。」