【メキシコGP決勝】サインツが大健闘
フェラーリのカルロス・サインツがメキシコGPを制し、ランド・ノリスとシャルル・ルクレールがそれに続いた。ペナルティを受けたマックス・フェルスタッペンは6位、ピエール・ガスリーは10位で最後の1ポイントを獲得した。
レッドブルにペナルティの嵐
スタートでは、フェラーリの出だしが芳しくない一方、マックス・フェルスタッペンが好スタートを切り、1コーナーでトップに立った。カルロス・サインツは1コーナーをショートカット。最初のブレーキングポイントでクルマが密集する中、アレックス・アルボンが角田裕毅と接触。角田は大クラッシュを喫し、アルボンと共にリタイア。セーフティカーが導入された。
フェルスタッペンがレースをリードし、サインツ、ランド・ノリス、シャルル・ルクレールが続いた。同時に、セルジオ・ペレスがグリッド上で不正確な位置取りをしていたことが判明し、ペナルティが予想された。ペレスは5位まで上がる好スタートを切っていた。
リスタート後、フェルスタッペンはポジションを維持したが、9周目の最初のブレーキングで、サインツがフェルスタッペンを抜き去り、レースのトップを奪還。オースティンでの最終ラップの論争から1週間後、フェルスタッペンはコースを外れてノリスを2度オーバーテイクした。スチュワードはフェルスタッペンに10秒のペナルティを科した。
この争いの恩恵を受け、ルクレールは両者を抜き去り、2位に浮上。後方では、メルセデスのドライバー間でも激しいバトルが展開され、ルイス・ハミルトンは5位を必死に守ったが、ジョージ・ラッセルが1コーナーでハミルトンを抜いた。
400戦目のグランプリに参戦していたフェルナンド・アロンソは、ピットに戻りリタイアを余儀なくされた。
地元ファンの声援に後押しされたペレスは、集団を追い上げリアム・ローソンに迫った。ペレスのシートを狙うローソンとの間で数周にわたる激しい戦いが展開され、ローソンがポジションを守ったが、この戦いでペレスのフロアが損傷を受けた。
ノリスに対する最初の違反で10秒のペナルティを受けていたフェルスタッペンは、ノリスに対する2度目の違反で、さらに10秒のペナルティを科された。
レース25周の時点で、サインツがまだレースをリードし、ルクレール、フェルスタッペン、ノリス、ラッセル、ハミルトン、ハースのケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグ、ピエール・ガスリー、そしてローソンが続いた。
サインツがレースをリード継続
トップ走行組の中で最初にピットインしたのはフェルスタッペンで、ハードタイヤに交換し10秒のペナルティを消化。15位でコースに復帰した。
レース先頭のサインツは着実にペースを重ね、ルクレールとの差を広げた。ピットインの時点で、ルクレールはチームメイトに約8秒の差をつけられていた。レースリーダーは33周目にピットインし、同じくハードタイヤを装着。サインツはグランプリトップを維持してコースに戻った。
41周目、全車のピット作業が完了し、サインツがレースをリード、ルクレール、ノリス、ラッセル、ハミルトン、そしてフェルスタッペンが7位で続いた。
サインツがメキシコGPを制す
レース43周目、ラッセルはエンジニアにバイザーに雨粒が当たったことを報告。ラッセルはバックミラーでハミルトンの脅威が迫っているのも確認し、レース終盤までの激しいバトルが予想された。
2位のルクレールは、周回遅れの車両を抜くのに多くの時間を失い、ノリスとの差はわずか1秒となった。レース終盤10周を残し、ノリスはルクレールにDRSの射程圏内に入り、ファステストラップも記録。フェラーリのワンツーフィニッシュが大きな危機に瀕した。その直後、ルクレールはマシンのコントロールを失い、壁との接触を辛うじて避けた。ノリスはこのグランプリの2位を獲得した。
さらに後方では、4位のラッセルと5位のハミルトンの間で素晴らしい戦いが続いていた。66周目の最初のブレーキングで、ハミルトンは、アウト側からチームメイトを抜いた。
ノリスが逃げ切る中、ルクレールはファステストラップポイントを狙ってピットインし、ソフトタイヤに交換。サインツがトップでフィニッシュライン通過を果たし、チーム代表から祝福の言葉を受けた。この結果により、フェラーリはコンストラクターズランキングでレッドブルから2位の座を奪還した。
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