【ハンガリーGP】レッドブルF1-セルジオ・ペレス、FP1でクラッシュ
不調が続くレッドブルF1のセルジオ・ペレスは、ハンガリーGPの週末早々、フリー走行1回目でクラッシュをするという残念なスタートとなった。
フリー走行1回目が始まって間もなく、ペレスはハンガロリンクのターン5に差し掛かった瞬間に芝生の上に乗り上げてRB19のコントロールを失い、コースから外れてバリアに衝突。フロントエンドに重大なダメージを与えた。
「あれは完全に私側のミスだった。チームは素晴らしい仕事、修理を迅速にしてくれて、2回目のフリー走行では少しデータを得ることができた。」
新しいサイドポッドを中心とした、今回のレッドブルのアップグレードに対しどのように感じているかとの質問されたペレスは、次のように答えた。
「今の段階ではそれに関してはまだなんとも言えない。明日にはもっと良いアイデアが得られると思う。」
「マシンの感触はそれほど悪くはなかったと思うが、少しアンダーステア気味だった。再び走り出せたし、ロングランでもかなり競争力があるように見えたが、1周のペースについて言うのは少し難しい。全体的にはクルマは良いコンディションだと思う。」
ペレスのクラッシュに対するレッドブルF1、チームの反応は?
このペレスのミスに対して不満を示したのはもちろん、チーム代表のクリスチャン・ホーナー。そしてレッドブルモータースポーツ顧問のヘルムート・マルコだ。
レッドブルF1顧問のヘルムート・マルコ氏は今回の件に関する対処についてこう述べた。
「彼は芝生に乗り上げ、雨のせいで滑りやすかったために滑ってしまった」と語った。
スペアの状況についてマルコは、「両方の車に十分なスペアがある」とコメント。
今週末、まだペレスにスペアパーツが用意されていることを意味するのか?と聞かれたマルコ氏は、「いいえ。(彼には用意していない)」と冷くも断言した。
これは、ガレージにあるスペアパーツのセットは全てフェルスタッペンのために残している、ということを意味する。
今回のクラッシュで、左側のサイドポッド、フロントウイング、サスペンション、フロアがすべて損傷した。この週末、スペアパーツが用意されていないペレスはこれ以上のミスを犯すことはできない。
ホーナー氏は1回目のフリー走行後、ペレスに対する失意を露わにし、以下のように語った。
「もちろん、もどかしく苛立たしい事だ」
「彼がタイヤを草の上に乗せてターン5でミスを犯したのは本当に残念だ。」
「まだ彼と話すことはできていないが、セッション後に話すつもりだ。」
「トラックのコンディションのせいで残りのドライバーはあまり周回を重ねられないので、彼が大きな負けを取らない願っているが、明らかに週末のスタートとしては理想的ではない。」
「無線での彼の声には苛立ちが聞こえていたが、それが現実であり、2回目のフリー走行に向けてできるだけ早く彼をコースに戻す以外に選択肢はない。」