ラッセル、予算をめぐりメルセデスに深刻な問題を引き起こす
メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルのFP2でのクラッシュ後、F1チームに課せられた予算上限の遵守について「深刻な問題」があることを認めた。
ジョージ・ラッセルは金曜日に高速でコースアウトし、マシンの大部分を破損させた。このクラッシュは、アメリカグランプリ予選での大きなクラッシュからわずか1週間後に発生した。
ラッセルのW15は、メキシコグランプリのFP3と予選を前に、再び修復しなければならない状況となっている。
トト・ヴォルフは、ラッセルのマシンの損傷状況について以下のように説明した。
「シャシーは使えると思うが、それ以外はすべて交換が必要だ」とウォルフはSky Sports Germanyに語った。「エンジンは分解し、ギアボックスもチェックが必要で、その他すべての部品も同様だ。マシンの両サイドが完全に壊れている。かなりの損傷だ」
「我々は深刻な問題を抱えている。予算制限内に収めるために皆が苦労している中で、モンツァでのキミ(アントネッリ)のクラッシュがあり、先週(オースティンで)のジョージのクラッシュ、そして今週またクラッシュが起きた」
ラッセルへの大きな衝撃
ラッセルは8コーナーのバイブレーターを乗り越える際にW15のコントロールを失い、テックプロバリアに激突した。大きな衝撃を受けたラッセルは、ピットに戻る前にサーキットのメディカルセンターで検査を受けることを余儀なくされた。
「35Gの衝撃だった」とヴォルフは明かした。「非常に大きな衝撃だ。メディカルセンターに運ばれたが、彼は大丈夫だ。もちろん、マシンは大きく損傷しているが、スペアパーツはある」とヴォルフは締めくくった。
メルセデスは現在、コンストラクターズランキング4位に位置し、レッドブルを追い抜く勢いを見せているフェラーリとの差が開きつつある。ルイス・ハミルトンとラッセルにチャンピオンの可能性はなくなったが、ドライバーズランキングではそれぞれ6位と7位という好位置につけている。
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