【イタリアGP】ルクレールとサインツ、戦いを振り返る
モンツァのスタンドに並んだティフォシ(フェラーリファン)は、イタリアGPの終盤、最終表彰台の座をかけてシャルル・ルクレールとカルロス・サインツが激しい戦いを繰り広げるのを目の当たりにした。その戦いでサインツが僅差で勝利を収めた。
ポールシッターのサインツは、レース序盤でマックス・フェルスタッペンの猛攻をかわし、51周中15周目にパスを切り、記録破りの10連勝目を達成した。
セルジオ・ペレスも、レース終盤のスクラップ後に2台のフェラーリをパスしたため、最終ラップではルクレールが3番手に上がるため尽力した。両ドライバーがポイントでターン1にロックアップする場面が見られ、最終的にサインツはルクレールに0.184秒差をつけてゴールした。
しかし、コース上での激しいアクションにも関わらず、両ドライバーはこの争いを楽しんでいたようで、サインツはレース後メディアに対し次のように語った。「タフでハードなレースだった。チャンスがあるときはいつでも、チャールズとレースするのが楽しみだ。マックスやセルジオ・ペレスと同じ偉大なレーサーだ。皆さんにも楽しんでいただいたと思う。」
試合後の気持ちを問われたルクレールは次のように述べた。「表彰台を逃したが、カルロスが表彰台に登ったので、つまりフェラーリが表彰台に登った。今回のように4位で終わって、もし退屈なレースだったら悔しいと思うが、結果的にはすごく楽しかった。」
「きっと多くの人があの試合を楽しめなかったと思う。ピットウォールにいたチームは心臓発作を一度か二度起こしたかもしれないし、おそらくティフォシも同じだ。しかし私にとって、これがF1であり、常にそうあるべきだ。」
「マックスとは過去にこういう試合をしてきたし、今日はペレスとカルロスとだった。ディフェンスにしろアタックにしろ、常にレギュレーションの限界に挑んでいたと思う。それがまさに私のレースの楽しみ方だ。カルロス、おめでとう。彼はFP1の1周目から絶好調だったが、今日は幸せだ。」
一方、サインツはフェラーリのホーム観衆の前で、フェラーリのパフォーマンスが1週間前のザントフォールトよりも著しく進歩しているとコメントした。
「ザントフォールトと比べれば間違いなく大きな前進だ。」と彼は語った。「今週末は最高の成績を収めた。状況を考えるとチームにとっては良い結果だ。」
「自分たちのペースとタイヤの理解に取り組み続ける必要があると思う。今日は明らかにタイヤを酷使して、ペースが少し落ちてしまった。」