【アメリカGP】フェルスタッペン、予選P6の結果に「日曜のレースがより楽しくなる」
カタールGPでは3度目のチャンピオンシップ獲得を決定したレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。シーズンを通しほとんどミスを見せていない彼だが、予選の最後のアタックで1度ならず2度のミスを犯し、タイム抹消、オースティンでのポール獲得とはならなかった。日曜日の決勝では6番手からスタートすることになる。
フェルスタッペンは今回唯一となるフリー走行ではトップタイムを記録、ポールポジションを獲得するのに十分なペースがあるように見えた。そして予選Q1とQ2の両方でも余裕を見せたが、Q3では2度のミスによるタイム抹消により、シャルル・ルクレールがポール・ポジションを獲得することとなった。
最後の走行でフェルスタッペンはターン1でロックアップ、僅かに広がりでてしまい、 失ったタイムを取り戻そうと焦ったフェルスタッペンは、最終コーナーでそのまま大きく横に滑り出てしまった。なんとも彼らしくないミスであったのは間違いない。
「19ターン目では、タイムがギリギリになるだろうと分かっていた」と彼は予選後に語った。
「ターン1でちょっとしたミスがあったので、残りでかなりプッシュしなければならなかった…正直に言うと、ステアリングすらせず、ただコーナーを最大限に回ろうとしただけで、少し判断を誤ってしまった」
「限界までプッシュしているときは、非常にわずかな誤差だ。 (P6からのスタートによって)日曜日がもっと楽しくなるよ!」
この最終ラップタイムはルクレールのポールラップより0.005秒速かったが、スチュワードは即座にトラックリミット違反の記録簿からそのタイムを削除した。
これは、今シーズン最低のスターティンググリットというわけではない。サウジアラビアではP15、マイアミではP9、最近のシンガポールではP11からのスタートであった。 しかし、それぞれ、2位、1位、5位という結果で決勝を終えている。 また、ワールドチャンピオンのタイトル獲得はすでに決まっており、フェルスタッペンは明らかに今週末のグランプリを心配していない様子だった。
彼は続けて、「理想的なポジションではないかもしれないが、僕はもっと後ろからスタートしていて、良いペースを持っていれば前に出られることがわかってる。 我々が狙っているのはもちろん優勝で、今日は理想的ではなかったが、レースは長く、改善できることはたくさんあって、これによってより楽しむこともできると思う。」と語り、前向きな姿勢を見せた。
セルジオ・ペレスに関しては、レッドブルのシミュレータで3日間を費やし、彼のセットアップでは何が問題なのかを理解しようとしていた。RB19からより早いペースを引き出す最善の方法を模索し、このレースに備えてきたようだ。
彼は予選中、部分的に速さを見せたが、Q3ではペースに伸び悩み9位に終わり、クルマのバランスに関して「苦労している」と話した。
「シンプルでもなく、簡単でもなかった」と語ったペレスは続けて、「おそらく、あまり役に立たなかったいくつかの変更を取り入れたが、今日はタイム差が非常にタイトだったので、予選では0.01でも大きく違っていただろう。 今日はうまくいかなかったが、明日のスプリントではポイントを獲得できることを願っている。」と話した。
「まだレースで勝ち続けたい」 – フェルスタッペンが今後のグランプリについて語る