2024年F1日本GP金曜日:岩佐がFP1を走行、角田は小雨の中FP2で4番手!
日本グランプリ金曜日。曇り空で日中は霧雨の予報の中、この日も多くのF1ファンが朝から鈴鹿サーキットに駆け付けた。
サーキットの様子、そしてこの日行われたフリー走行1回目後の岩佐歩夢と、両セッションをこなした角田裕毅のコメントを紹介しよう。
ホンダ・レーシング(HRC)社長の渡辺康治は、角田裕毅と岩佐歩夢との特別な写真撮影を行うために早めに会場に入ったようだ。
3人は、集まった日本のメディアの前でポーズを決めた。
今年は、昨年トヨタが平川亮のマクラーレンでのリザーブドライバー就任を発表するようなサプライズはなかった。
つまり、大きな注目はホンダとホンダ・レーシングに全て集まった。
鈴鹿にもパドッククラブには多くのセレブリティたちが集まり、エンターテイメントを楽しんでいた。
もちろん、F1スポンサーの面々も早い時間から駆けつけ、日本グランプリの雰囲気を存分に味わっていた。
今年はタイトルスポンサーであるイタリアのクルーズ船会社MSCとそのスタッフが、日本GPを盛り上げた。
フリー走行1回目:岩佐の走行に注目が集まった
ホンダのお膝元である鈴鹿サーキット。
母国の観衆が大勢見守る前で岩佐がFP1をドライブ。
角田裕毅と岩佐歩夢は日本が誇る、才能あふれるドライバーだ。その2人を、元F1ドライバーの佐藤琢磨が見守っている様子も印象的だった。
RBは日本グランプリにアップグレードを投入。
中でも最も重要なのは2台のマシンに新しいアンダーフロアが装着されたことだ。
FP1中盤、ウィリアムズのローガン・サージャントがクラッシュ。
赤旗が出された。サージェントはここ数週間、運に見放され、F1での将来が危ぶまれている。
FP1後に岩佐は興奮した様子で次のように語った。
「すごく楽しめたよ。クルマは今まで鈴鹿で乗ってきたマシンに比べて、素晴らしい感覚だった。攻め甲斐があったよ」
「プログラム的にも順調に進んだよ。自分自身のパフォーマンスに関しても満足している」
「自分が思っていたよりもいいラップタイムが刻めたから、自信にもなった」
「まだまだこれからだけど、チームからもいい評価をもらえた感じだ。いいステップが踏めた」
「今日のプログラムとしては前半はペースをビルドアップしていって、その間にチームはそのデータを取っていた。」
「最終的には新品のソフトタイヤを投入した。でもプッシュするというよりは綺麗に走行して、マシンのキャラクターや特性をチーム側は確認していた」
「赤旗はあったけど、そんなに大きな変更はなく、想定したことが全てできたよ」
「シミュレーターとの違いは感じた。でもかなり近いよ。F1はデータ量も多いし、シミュレーターの精度が高いからね」
「でもシミュレーターでも改善できるところは見つけたから、チーム側にフィードバックして改善していくつもりだ」
「F1での鈴鹿は迫力がすごいよ。そんな中で楽しめたのは、いい思い出になった」
FIAプレスカンファレンス
この日のプレスカンファレンスには、各チームからチーム代表のトト・ヴォルフ、ブルーノ・ファミン、ジェームス・ボウルズ、小松礼雄が出席した。
冒頭、小松は鈴鹿で日本のファンが温かく迎えてくれたことを喜んだ。
しかし、ハースはマシンを少しずつ改良していこうとしているため、すぐにアップグレードが行われることはないようだ。
ジェームス・ボウルズによると、ローガン・サージェントのシャシーにダメージはないが、ギアボックスのダメージを含め、マシンのダメージは相当なものだという。
ウィリアムズにとっても、特にローガン・サージェントにとっても、良い週末とは言えない。
ブルーノ・ファミンは、アルピーヌのマシンが軽くなったというニュースについて語った。
しかし、両ドライバーはまだマシンに満足しておらず、タイヤの温度やその他の問題を報告している。
アルピーヌの課題はまだ山積みだ。
トト・ヴォルフは日本GPのキャンセルをキャンセルし、日本GPに参加した。
すでに何度も日本GPをスキップしているだけに、鈴鹿での姿はパドック関係者にとっても驚きだった。
その理由はさまざまだが、メルセデスがオーストラリアGPでゼロポイントという結果に終わり、危機的状況に陥っているからだろう。
リーダーとしてのヴォルフは、自分の存在がチーム全体を負のスパイラルから引きずり出すための変化をもたらすと考えたのだ。
フリー走行2回目
天候は悪化。FP2前から小雨が降り始め、気温は14度程度。
FP2でタイムを計測したのは僅か7台にとどまった。
ローガン・サージェントはマシン修理のためFP2を欠場することが明らかになった。
現在、サージェントはドライバーズランキングで21位。
リアム・ローソンやオリバー・ベアマン、ジャック・ドゥーハンのような才能あるドライバーがF1でのシート獲得のチャンスを狙っているだろう。
オーストラリアグランプリでは残念な結果で終わったダニエル・リカルドは、早めにコースに出て数周走ったが、ほとんどのマシンは天候が回復するのを待ち望んでいた。
角田もウエットコンディションの中走行。
リカルドのタイムを上回り、日本のファンを興奮させた。ウェットコンディションでの走行は誰も望んでいなかったため、セッションはとても静かだった。
終盤、ザウバーの両ドライバーがウェットコンディションをテストするために数周走り、カルロス・サインツら他のドライバーも準備を整えた。
ソフトのスリックタイヤを履いた、マクラーレンのオスカー・ピアストリがトップタイムをマークした。
FP1/FP2と走り終えた角田は次のようにコメントした。
「桜の咲く春に走れたということ、それに日本のファンの前で今年も走れたのは特別だ」
「鈴鹿はいつもすごく楽しいよ」
「FP1では、僕と歩夢のプログラムは違ったんだ。僕はまずはチームとクルマの土台をちゃんと作るために自分の仕事をした」
「新しいフロアはそこまで大きな差はないと思う。今回のアップグレードは低速用だから、そこまで鈴鹿では感じられないと思う。でも他のサーキットでは差が出てくるだろうね」
「クルマのフィーリングは悪くないよ。だいたいのアイデアはつかめている。今日ロングランがあまりできなかったことも問題はないだろう」
「明日の手応えとしては、悪くない感じだ。明日のFP3ではみんなプッシュしてくるだろう。そこで自分たちの位置も改めてわかるはずだよ」
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