アンドレア・ステラ「マクラーレンは2024年に優勝を狙える」
マクラーレンのチーム代表のアンドレア・ステラは、MCL38の開発を年間を通して続けることが条件だが、2024年シーズンにレース優勝を狙えると考えている。
日本グランプリ後、マクラーレンはコンストラクターズランキングでこれまでに69ポイントを獲得し、3番手につけている。
これは、メルセデスより35ポイント、アストンマーティンより36ポイント多く、2位のフェラーリには51ポイント及ばないものの、グリッド3番手のチームとしての順位を示している。
昨年の同時期と比べて、マクラーレンははるかに良いシーズン序盤を送っており、アンドレア・ステラは、チームはフェラーリの「そう遠くない」位置にいると強調し、今年は開発競争ですべてが決まるだろうと述べた。
ランド・ノリスが5位、オスカー・ピアストリが8位に入った日本グランプリ後の『F1 Nation Podcast』で、アンドレア・ステラは次のように述べた。
「今日、我々はその戦い(開発競争)に負けたようだが、近い将来により競争力を持てるよう懸命に取り組んでいる」
「フェラーリは、間違いなく、そう先を行ってはいない。だから今年は開発競争になると思う。これらのマシンは開発によって大きなパフォーマンスを引き出せるからだ。それが我々の主な目標だと言えるだろう」
「彼ら(フェラーリ)が我々よりほんの数十分の1秒速いだけなのを見るのは嬉しいことだ。このような(鈴鹿のような)、タイヤの劣化が激しく、ある程度簡単にオーバーテイクが出来るコースでは、予選で良い結果を出したとしても、より速いマシンを後ろに抑えるのは難しい。つまり、マシンはほぼ実力順に終わったということだ」
「我々は確実に表彰台に乗れると期待していた」と彼は力説した。
「表彰台を狙ったが、ランド(ノリス)とはトラックポジションを守るために早めにピットインしすぎた」
「結局、我々にはトラックポジションを維持するだけの速さがなかった。特にカルロス(サインツ)に対してだ。彼はもう少しコースに留まることができ、タイヤで数周分を稼げた。そして、ランドを難なく抜くことができた」
「我々は表彰台を期待したが、レースで無理だと分かった。しかし言ったように、我々は遠くない。それを可能にする開発がすぐにあることを願っている」
マイアミでのアップデート
MCL38に予定されている次のアップデートについて、マクラーレンは、マイアミグランプリ(中国に続く第6戦)に向けて1つのアップデートを予定している。
その後シーズン中にさらに1~2回の改良を行う予定だ。
「マイアミでは良いシリーズの開発ができるはずだ」とステラは付け加えた。
「スプリントイベントではあるが、我々は確実にそれらを導入しようとするだろう。そして、今シーズン中に少なくとももう1、2サイクルの開発があるはずだ」
3位の定着
マクラーレンの目標はレース優勝と選手権争いにあるが、チームの当面の目標はコンストラクターズ3位を固めることだ。
「我々が内部で伝えているメッセージの第一部は、シーズンのこの時点でマクラーレンを3番目に良いチームとして固めることは我々にとって重要な結果だということだ。それは12ヶ月前に始めた軌道を確認するものだからだ」
「しかし我々は明らかに未来を見据えており、フェラーリは遠くないと考えている。彼らは間違いなく我々の開発能力の範囲内にいる。だから我々は2位を争うためにマシンに十分なパフォーマンスを与えることに全力を尽くしている」
「もし我々が昨年と同じような開発を行えば、今年レースに勝つことを考えられるのではないか?傲慢に思われたくはないが、それは数字として出ていて、事実だと思う。そして間違いなくマクラーレンの全員がそういう心構えでいる。我々はそれを実現するために懸命に働いている」
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