【オーストリアGP】オーバーヒートに注意

1997年以来、オーストリアグランプリはレッドブル・リンク（シュピールベルク）で開催されている。これはオーストリアの田園地帯にある起伏のある地形を持つコースで、F1のブレーキにはそれほど負担をかけない。

ブレンボ（F1の唯一のブレーキサプライヤー）の技術者によると、レッドブル・リンクはブレーキに対して中程度の要求を持つサーキットのカテゴリーに入るという。最初の3つのブレーキングポイントを除いて、他のコーナーはそれほど力を必要としない。

1周全体で約10秒間ブレーキをかける中、約7秒は最初の3つのブレーキングポイント（1、3、4コーナー）に集中している。

レッドブル・リンクでブレーキシステムに最も負荷がかかるコーナーは3コーナーで、マシンは313km/hから81km/hまで2.52秒で減速し、その距離は114メートルだ。このとき、ドライバーは4.6Gの減速力を受ける。

このブレーキングを実行するために、ドライバーはブレーキペダルに142kgの力をかける必要がある。これは1と4コーナーでも同様の力が必要となる。そのため、ドライバーは特に左脚で2時間連続してこのような負荷に耐えられるように筋力トレーニングを行っている。

ブレンボの技術者は、オーバーヒートの可能性について警告している。実際、ブレーキの使用頻度は少ない（1周のブレーキ時間は13％）ものの、サーキットが短く（4.318km）、ブレーキングセクション間でブレーキを冷却するための直線が少ないのだ。

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