バスール、アメリカGPでの勝利を可能にした改良点について語る

スクーデリア・フェラーリは、アメリカGPで素晴らしいパフォーマンスを披露した。スプリントレースで2位と4位を獲得した後、決勝ではワンツーフィニッシュを達成し、週末を見事に締めくくった。

フェラーリは、オースティンに外観上の改良を一切施さずに到着した数少ないチームの一つだった。チームは、メルセデスからの強い競争に直面し、レッドブルとマクラーレンが前方でバトルを繰り広げるのを見ることになると思われたが…結果は全く逆だった。

シャルル・ルクレールが優勝したグランプリ後、チーム代表のフレデリック・バスールは、なぜチームがアメリカでこれほど好調だったのかについて、その理由を把握していると考えている。彼は、他のチームがパドックで直面した「混乱」を避けることができた「内部的な」改良について言及した。

「改良について話す時、それは私たちが申告するもの、つまり空力のことだけを指す」と彼はメディアに語った。「しかしパフォーマンスはクルマの外観だけにあるわけではない。開発のこの段階では、何かを持ち込むと、（ペースの）10分の1秒単位の話になり、セットアップでもっとできることがある」

風洞試験や3Dモデリングの現実は、必ずしもトラックでの現実と一致するわけではなく、過去には多くのチームが改良を持ち込んだ後に、クルマのパフォーマンスレベルが完全に低下してしまうことがあった。

「確かに、チームが何かを持ち込む時、パフォーマンス面では前進することもあるが、それはセットアップに少し混乱をもたらすこともある。必ずしも前進とは限らない。外観の改良については申告しなければならないが、何も申告しないからといって、何も持ち込んでいないというわけではない」とバスールは締めくくった。

コンストラクターズランキングでは、フェラーリはレッドブルとの差をわずか8ポイントまで縮め、トップのマクラーレンとは48ポイント差だ。ドライバーズタイトルが現在マックス・フェルスタッペンとランド・ノリスの間で争われているように見える中、フェラーリはまだこのタイトルを獲得する夢を持ち続けている。

【関連記事】

【ラスベガスGP水曜日】リバティメディアがレース事業を強化