アディダス、2026年からアウディのF1チームの公式アパレルパートナーに

ドイツのスポーツウェア大手アディダスは、2026年からアウディF1チームの公式アパレルパートナーになると発表した。複数年契約とされるこの提携により、アディダスはドライバーやメカニック、エンジニアを含むチームスタッフにユニフォームやパフォーマンスギアを提供し、ファン向けの共同ブランドマーチャンダイズも展開する。
このパートナーシップは、2026年にザウバーからアウディへ正式移行するスイスのヒンウィルに拠点を置くチームにとって重要な一歩となる。チームのエンジンはドイツのインゴルシュタットにあるアウディの本社近くで製造され、このプロジェクトの二国間性格を強調している。
アディダスとアウディの両ブランドを融合したファンコレクションは、2026年シーズン開幕前にリリース予定だ。契約の財務条件は明らかにされていない。
今回の発表は、7月に金融テクノロジー企業レボリュートが2026年からタイトルスポンサーとなることが発表されたのに続くもの。ドイツ人ドライバー、ニコ・ヒュルケンベルクを擁するチームにとって、またひとつの大きなスポンサー契約となった。
チーム代表ジョナサン・ウィートリーは声明で次のように語った。
「このパートナーシップは、フォーリングス(アウディ)とスリーストライプス(アディダス)という2つの象徴的なブランドを世界的舞台で結びつける。我々のF1への道のりにおける重要な一歩だ。アディダスと共に、我々はトップレベルのテクニカルスポーツウェアでチームを装備する。さらにレース以外でも、革新・スタイル・卓越性の追求を通じて、ファンに我々は大胆なブランドアクティベーションと革新的な体験を提供していく」
アディダスはF1にとって新顔ではない。同社は本拠地ヘルツォーゲンアウラハからメルセデスにレーシングギアやライフスタイルアパレルをすでに供給している。今回の契約は、アディダスが長年務めてきたドイツ代表サッカーのユニフォームサプライヤーを失い、ライバルのナイキが新契約を獲得した直後のタイミングで発表された。
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