悪役から絶対的王者へ─フェルスタッペンが語る変化と不変
ここ数年、マックス・フェルスタッペンは数え切れないほどの拍手喝采を浴びる一方で、ブーイングの対象となることも少なくなかった。しかし、昨シーズンその声は次第に小さくなり、フェルスタッペンは新たなファン層を大きく広げることになった。
レッドブルのスターであるフェルスタッペンは、熱狂的な支持を集める存在であると同時に、一部のF1ファンからはグランプリ界の「悪役」と見なされてきた。そのため、サーキット内外で彼が姿を現すたびに、大歓声とともにブーイングが起こるという光景が繰り返されてきた。
もっとも、本人はそうした反応をあまり気にしていないようだ。昨シーズン、自身への支持が増え、逆にライバルたちがブーイングを受ける場面が目立つようになったことについても、特別な感情は抱いていないという。
ポッドキャスト『The Fast And The Curious』で、人気の変化について問われたフェルスタッペンは、次のように語っている。
「そうだね、確かにそれは感じたよ。でも、正直に言って自分は何も変わっていない」
4度の世界王者は、さらにこう続けた。
「もちろん、以前ほど多くのレースに勝てなくなれば、立場は変わるだろう。でも、僕にとって本当に大事なのは、自分自身が変わったかどうかということだけだ。そして、答えはノー。僕は変わっていない。言えるのはそれだけだ」
一方で、状況の変化が歓声につながる側面も認めている。
「アンダードッグの立場になると、自然とそういうことは起こると思う。ブーイングではなく歓声を聞けるのは、もちろん嬉しいことだ」
ただし、追う立場を心から楽しんでいたわけではないという。
「シーズン後半は前半より少し楽しかったのは確かだが、それでも僕にとっては、今でも2023年が一番好きなシーズンだ。あれだけ勝っても、決して退屈ではなかった。常に自分自身に挑戦していた。首位に立つと集中力が切れると思われがちだが、それは違う。僕は常に完全に集中していたし、あの成功を収めるには本当に多くのものが必要なんだ」
通算71勝を誇るグランプリウィナーは、そう強調した。
【関連記事】
