ハミルトン、メルセデスW14を初めてドライブした瞬間を回想「長い1年になると分かっていた」
ルイス・ハミルトンはメルセデスのW14に “問題がある”と感じた瞬間と、シーズン中に彼とチームがどのようにフラストレーションを克服できたかを明かした。
ハミルトンとメルセデスはターボハイブリッド時代の幕開けに多くの成功を収め、ハミルトンは7年間で6度のワールドチャンピオンに輝き、メルセデスは前人未到の8年連続コンストラクターズタイトルを獲得した。
しかし、2022年初頭に施行された新しいグラウンドエフェクト技術規則の中で、メルセデスはライバルのレッドブルやフェラーリに比べてパフォーマンス面で苦戦を強いられた。2023年はコンストラクターズランキングでスクーデリアを破って2位になったものの、状況はあまり改善されなかった。
先月『BBC Sport』のインタビューに応じたハミルトンは、W14が前モデルのW13と比べて大して良くなっていないと知ったのはいつだったかを明かした。
「まったく同じ感じだったことを覚えているよ」とハミルトンは両マシンを比較して語った。
「そして、それは間違いなくいい感じではなかった。本当に期待していたんだ。」
「2月になると、クルマがどこに向かっているのか確認するんだけど、そのときは少し不安だったんだ、というのも、前年は “クルマは素晴らしく、唯一無二で、誰も同じようなものを手にすることはできない “というようなものだったからだ。」
「だから、話を聞いているときはもう少し慎重だったし、”そのうちわかるだろう”という感じだった。でも、マシンに問題が出てしまった。長い1年になると思った。フラストレーションがあったのは確かだ。」
ハミルトンはまた、メルセデスが “問題”が何なのかわかっていなかったこと、そして “誰も直し方を知らなかった”ことも明かした。
とはいえ、ハミルトンはランキング3位、表彰台6回と個人的には良い1年を過ごした。
シーズン中の心構えについて、ハミルトンは次のように語った。
「前年の経験もあって、僕はただ自分自身に集中した。ミーティングもずっとうまくいっていた。」
「長いシーズンになるだろうけど、あきらめずに頑張ろう。このクルマから最大限の力を引き出すために、それが何であれ、プッシュし続けよう!ってね。」
「今年に関しては、彼らは『基礎はできているし、あとはやるだけだ』と思っていたと思う。でも、彼らは僕が要求した変更を行っていなかったから、2月の時点ではフラストレーションが溜まっていたんだ。」
「でも、シーズンの初めには必ずしも道しるべがあったわけではなかった。あるべきところに到達するために、ジグザグに進んできたようなものだ。」
「たまにポジティブなことが起こると、”よし、これだ”と思ってシフトしていく。ゴールポストが常に動いているのは典型的なことだよ。」
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