マクラーレン、新マシンMCL38を公開
マクラーレンが2024年シーズンに向けて新型F1マシンMCL38を公開した。
マシン名のちなんだ8時38分に公開
パパイヤオレンジを多用したカラーリングの公開から1カ月、マクラーレンは水曜日の朝にマシンの全貌を明らかにした。
正確には0838GMT(グリニッジ標準時)、車名にちなんで、今年ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがレースに参戦するマシンが世界に向けて発表された。
マクラーレンはMCL38を投入することで、最近の上昇基調をさらに加速させるつもりだろう。2023年シーズンは、シーズン半ばの大幅なアップグレードパッケージによって、ポイント獲得に苦労していた時期から表彰台争いに加わるまでに回復した。
事実、アンドレア・ステラが率いるチームは、シーズン終盤にアストンマーティンを抜いてレッドブル、メルセデス、フェラーリに次ぐコンストラクターズランキング4位に浮上した。
マクラーレンの取り組みは注目株の加入で後押し
これらのアップデートがサーキットにもたらされる前に行われた構造的な改革に加え、マクラーレンの2024年に向けた取り組みは、元レッドブルのエンジニアリングチーフであるロブ・マーシャルと元フェラーリの空力スペシャリストであるデビッド・サンチェスという、一連の注目株の加入によっても後押しされている。
マクラーレンのオンラインプレゼンテーションの後、水曜日にシルバーストンでMCL38のシェイクダウンが行われる。
また、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、「2024年のカラーリングをまとった新車をサーキットで見ることができ、チームの懸命な努力と献身が結実した姿を見ることができるのは素晴らしいことだ」と語った。
「このスポーツの素晴らしいところは競争が激しいことであり、それゆえにどのチームもオフシーズンに進歩を遂げているはずなので、我々は現実的であり続けなければならない。バーレーンでの予選が、正しい方向へ一歩踏み出せたかどうかの真のテストになるだろう。」
どのチームも競争力をつけていると認識
「またレースができることに興奮しているが、長いシーズンが待ち受けており、2023年までの進歩を確実なものにするためにやるべきことがたくさんあることは承知している。」
また、ステラは「今年に向けては、昨シーズンの勢いをさらに加速させたいと考えているが、どのチームも進歩を遂げ、2024年型マシンの競争力を見出しているという現実的な認識を持っている。」と付け加えた。
「我々はインフラ、人材、文化の観点からすべてを整え、これまでの仕事の上に積み重ねていくことでチームをグリッドの前方に戻すための準備をしている。」
「競争の激しいシーズンが始まる前に、バーレーンのプレシーズンテストでMCL38をペースに載せることなどやるべき事が沢山ある。チームは冬の間にいい仕事をしてきたし、すぐに走り出すことができると確信しているが、シーズンが始まる前に重要な課題があることもわかっている。」
「マシンには多くのイノベーションが投入されているが、開発目標の全てを達成したわけではない。これらの分野は、すでに進行中のシーズン中の開発の焦点となる。」
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