【サウジアラビアGP予選レポート】フェルスタッペン、ルクレールとペレスを抑えてポールポジションを獲得
レッドブルのマックス・フェルスタッペンがサウジアラビアGP予選で圧倒的なパフォーマンスを見せ、2024年2回目のポールポジションを獲得した。
チャンピオンシップリーダーのフェルスタッペンはで完璧なコントロールを見せており、RB20を駆るフェルスタッペンは予選でポールポジションに十分な2ラップを刻み、自己ベストの1分27秒472はフェラーリのシャルル・ルクレールに0.3秒差をつけている。
カルロス・サインツの代役を務めている、フェラーリのベアマンは多くの称賛を浴び、FP3のオープニングラップから余裕の走りを見せた。
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは最終走行でルイス・ハミルトンを巧みにかわし、ポールポジションからコンマ1秒差の4番手で最終セクターを終えた。
【2024年 F1サウジアラビアGP 予選 順位・ラップタイム】
順位 | No | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分28秒171 | 1分28秒033 | 1分27秒472 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分28秒318 | 1分28秒112 | 1分27秒791 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 1分28秒638 | 1分28秒467 | 1分27秒807 |
4 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1分28秒706 | 1分28秒122 | 1分27秒846 |
5 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1分28秒755 | 1分28秒343 | 1分28秒089 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分28秒805 | 1分28秒479 | 1分28秒132 |
7 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分28秒748 | 1分28秒448 | 1分28秒316 |
8 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分28秒994 | 1分28秒606 | 1分28秒460 |
9 | 22 | 角田裕毅 | RB | 1分28秒988 | 1分28秒564 | 1分28秒547 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分28秒250 | 1分28秒578 | 1分28秒572 |
11 | 38 | オリバー・ベアマン | フェラーリ | 1分28秒984 | 1分28秒642 | |
12 | 23 | アレックス・アルボン | ウィリアムズ | 1分29秒107 | 1分28秒980 | |
13 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分29秒069 | 1分29秒020 | |
14 | 3 | ダニエル・リカルド | RB | 1分29秒065 | 1分29秒025 | |
15 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 1分29秒055 | ||
16 | 77 | バルテリ・ボッタス | ザウバー | 1分29秒179 | ||
17 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分29秒475 | ||
18 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1分29秒479 | ||
19 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 1分29秒526 | ||
20 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | No Time |
一方、メルセデスの2台は2回目の走行を上回ることができず、それぞれ7番手と8番手にとどまった。
角田裕毅は予選で素晴らしいパフォーマンスを見せ、今シーズン初のQ3進出。RBチームメイトのダニエル・リカルドを大きく上回る9位を獲得。
さらにその後方では、ニコ・ヒュルケンベルグがパワートラブルでセッションを早々に終えるなど、バーレーンGPの予選での勇姿を再現できず、土曜日の決勝は15番手スタートとなった。
一方、アルピーヌの苦境は続いており、ザウバーのふたりとともにQ1敗退となった。
【予選】
【Q1】
ベアマンはピットアウト後、サインツの代役として最初のタイム計測ラップからスピードに乗り、最終コーナーでバリアに接触しそうになりながらも、Q2進出を決める好タイムを叩き出した。
さらにフェルスタッペンがこのセッションの最速タイムを叩き出し、Q2進出を決めた。
一方、キック・ザウバーはFP3でクラッシュした周 冠宇(ザウバー)のマシンを修復し、セッション終了までに出走できるようにした。
また、アルピーヌのエステバン・オコンとピエール・ガスリーは共にQ1で敗退となりチームに謝罪した。
バルテリ・ボッタスは、ウィリアムズとフェラーリのトラフィックに直面するまではQ2進出を果たすのに十分な走りを見せていた。予選16番手。
ノックアウト ボッタス、オコン、ガスリー、サージェント、周
【Q2】
予選ではハースのマグヌッセンとヒュルケンベルグのコンビが互いをけん制し合っていたが、ヒュルケンベルグがメインストレートをクリアしたわずか数秒後にパワーロスを訴えてリタイア。
予選が再開されると、アロンソは好調を維持し、フェルスタッペンに迫るタイムをマーク。
ベアマンはフェラーリを操り、縁石にアタックしながら自信を深めていった。2周のプッシュラップの最終セクターは特に良かったが、わずか0.036秒差でQ3進出を逃した。ハミルトンはトップ10入りを果たした。
アレックス・アルボンは12番手で、ケビン・マグヌッセン、ダニエル・リカルド、ヒュルケンベルグとともにQ2で予選を終えた。
ノックアウト ベアマン、アルボン、マグヌッセン、リカルド、ヒュルケンベルグ
【Q3】
フェルスタッペンがリードし、アロンソが3番手につけた。
ルクレールはQ2でのベストタイムを更新できなかった。
ハミルトンは第1セクターで0.6秒遅れ、ラッセルは中盤に後退してそれぞれ8番手と7番手に終わった。
ノリスは新品タイヤに履き替える前にユーズドタイヤでの走行を行ったが、チームメイトのピアストリに先行を許した。
フェルスタッペンが見事なポールを獲得し、通算34回目のポールポジションはジム・クラークとアラン・プロストを抜いて歴代5位となった。2番手を獲得したのはルクレール。
ペレスがトップ3からスタートするのは過去19戦で2度目で、アロンソはバーレーンGPより2つ上の4番手からスタートする。
2戦連続でリカルドを上回った角田と、過去12戦で2度目のQ3進出を果たしたストロールがトップ10に入った。
【キーポイント】
チャンピオンシップリーダーでポールポジションを獲得したのマックス・フェルスタッペンは、「これまでのところ、とてもいい1日だった。」と語った。
「一晩でマシンを少し改善できたので、高速コーナーを攻める自信がついた。予選では、ここでの速さはクレイジーだよ。すごく楽しかったし、クルマの挙動もすごく良かった。このあたりはストレートが多いからいろいろなことが起こり得るけど、レースペースには自信がある。」
【決勝レース】
2024年サウジアラビアGPは土曜日の現地時間20時にスタートする。
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