サウジアラビアGPのFPで「重大な場面」があったハミルトン、自信を欠いている部分を語る

ルイス・ハミルトンはサウジアラビアGPの木曜フリー走行を終え、メルセデスW15のリアに苦戦していることを認めた。

リアの安定性に苦戦

チームメイトのジョージ・ラッセルは両走行ともタイムシートのトップに近い位置につけていたが、ハミルトンはジェッダ・コーニッシュ・サーキットでの走行を通してマシンに馴染んでいない様子だった。

FP2はハミルトンにとって特に厳しいものとなった。セッション終盤にパワーロスに見舞われ、その後ペースを落としていたメルセデスとの接触を避けるため、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)が回避行動をとらなければならなかった件について調査された。

この件に関してハミルトンとメルセデスには警告が出され、チームはサージェントがアタック走行に入っていることをハミルトンに伝えなかったとして15,000ユーロの罰金を科せられた。

FP2終了後、ハミルトンは難しいセッションを振り返り、次のように語った。「そうだね、よくある1日だった。ただマシンのリアの自信を欠いていたんだ。(セットアップについては)セッションごとにいくつか作業をして、かなり変更したんだけど、(まだ)リヤエンドに根本的な問題があって苦労していた。それによって何回か重大な場面もあったね。」

「このような高速エリアでは、マシンのリアに全幅の信頼を置く必要がある。しかし、まだ僕はそれを持ててない。」

マシンを完璧なウィンドウに入れられていない

予選への期待について、ハミルトンは次のように語った。「わからない。データを見てみないといけないけど、ジョージは明らかにマシンに満足している。今日僕たちは別々の方向性で、マシンに正しいことをするための違うことを試していた。でも、僕が欲しいのは安定したリアで、そうすればハッピーになれる。」

FP1を4番手で終えたラッセルは、FP2で2番手に浮上し、よりポジティブな一日に見えた。にもかかわらず、ラッセルはFP2での走りは要所要所でうまくいかなかったと語った。

ラッセルは「高速サーキットのジェッダに戻れて楽しかった。」とコメントした。一方、「やや良くないセッションで、僕らはマシンを完璧なウィンドウに入れられていないと思う。ラップタイムはいい感じだったし、低燃料と高燃料のペースも良かった。」とした。

「自分たちがどこにいるか本当のところはわからないけれど、また接戦になると思う。アストンマーティンにはちょっと驚かされたが、彼らが再び上位に戻ってくるのはいいことだし、僕たちは一晩かけて作業をして、明日どこまでやれるか試してみるよ。」

予選の重要性

このコースがストリートサーキットであることから、予選がいかに重要かを尋ねられたラッセルは、こう答えた。 「間違いなく重要だ。でも今日はたくさんのテストを行った。FP1ではルイスが1つのセットアップでスタートし、僕はまったく違うセットアップでスタートした。FP2ではまったく逆のことをやって、何が効果的かを確認するためにセッティングを入れ替えたんだ。マシンをよりよく理解するために僕たち両方からのフィードバックを得ようとしている。」

「また今はスタートして間もない時期だ。1つのサーキットしか走っていないし、新しいクルマだから、学び続ける必要がある。だから言ったように、今夜は何ができるか見てみよう。戻ったみんなはシミュレーターで頑張って、もう少しパフォーマンスを上げられるように努力している。」

ライバルとの関係

ラッセルはメルセデスのロングランペースはまだ結論を出すには早すぎると感じているようだが、この分野ではレッドブルが優位に立っていると示唆した。

「確かにマックス(フェルスタッペン)が一番速いし、チェコ(セルジオ・ペレス)もそれほど離れていない。」

「でも、今はついていくのが難しい。バーレーンで見たように、年を重ねるごとにマシンは進化していて、争いはタイトになると思う。フェラーリとアストンマーティンはおそらく今のところ僕たちにとって最大の脅威でありライバルに見えるけど、また予選で決着がつきそうだね。」

トラフィックを警告するシステムの実装も新たな問題点

ハミルトンとサージェントの一件だけでなく、木曜日のプラクティスセッションではトラフィックが問題となる場面があった。

「ジェッダではいつも難しい。すべてを出し切ることができないんだ。」とラッセルは認めた。「ドライブするには最高のサーキットのひとつだし、爽快だけど、視界が悪いんだ。だから間違いなくチャレンジングだね。」

「FIAは今年の初めに、ステアリングホイールに前のクルマと後ろのクルマ、そしてギャップを表示するものを導入した。これは実際かなりの改善だ。」

「しかし、スローラップで2台後ろのマシンがいて、時速200マイルで走るマシンが10秒後ろにいて、そのマシンが通り過ぎた場合、ルイスとサージェントに起こったようなことが起こる。そのシステムは後ろに誰がいるかは教えてくれるけど、3台か4台後ろでアタックラップに入っているマシンについてはわからない。」

「でも、安全性という点では間違いなく改善されている。」

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