ルクレール、最終戦4位に落胆「数日間はF1のことを考えたくない」
アブダビで行われた2025年最終戦を4位で終えたフェラーリのシャルル・ルクレールは、レース後、率直な失望感を口にした。新チャンピオンとなったランド・ノリスの直後でチェッカーを受けたものの、表彰台にはわずか0.7秒届かなかった。
ルイス・ハミルトンとの初シーズンは、フェラーリ加入1年目のハミルトンと比べれば、数字の上では成功といえる内容だった。ハミルトンが中国GPスプリントで1勝を挙げた一方、ルクレールは年間7回の表彰台を獲得。しかし最終戦後、今季を総括する表情は決して明るくなかった。
ルクレールはレースを振り返り、序盤に上位勢と競り合えたことは予想外の収穫だったと語る。
「レースペースがどこからきたのか正直わからないけど、トップ勢と何周か戦えたのはいいサプライズだった。少なくとも前のクルマを視界に捉えられたのはポジティブだ」

しかし、その後に続いた言葉は厳しいものだった。
「シーズン全体としては本当に失望しているし、その気持ちが今、強く押し寄せている。数日間はF1から離れて、何も考えずに過ごす時間が必要だと思う」
さらに、現在の立ち位置についても触れた。
「来年はもっと良くなることを願っている。でも、すべてを完璧にこなしても、4位や5位が精いっぱいという現実は本当に辛い。今年は今日も含めて、僕たちは完璧な仕事をしたと思うのに……」
これまで8勝を挙げてきたルクレールにとって、2025年は成長と同時に忍耐を強いられる一年となった。フェラーリが2026年の大規模レギュレーション変更に向けて再び競争力を取り戻せるかが、来季の行方を左右する鍵となる。
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