アブダビGPレビュー
今年のカレンダーで最後のGPである最終戦アブダビGP。始まってみると長いようで短い1年でした。来シーズン2023年は年間23レースの開催を予定しています。去年のアブダビGPはユニークで衝撃的な内容でした。2022年も振り返ってみると改善点がいくつかあったように思います。それではここからは2022年最終戦アブダビGPの振り返りです。
メディアデー(木曜日)
20人全てのドライバーがベッテルの引退を惜しみ、ハミルトン選手主催のディナーに参加しました。
ミック・シューマッハ選手はハースを去ることが決まり、来シーズンのハースとサインしたのは別のドイツ人ドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグ選手です。
理由は明らかですが、ヒュルケンベルグ選手はリフレッシュしてF1に戻ってくる準備が出来ていますし、パドックでも人気の選手です。
ミック・シューマッハ選手のF1生命も終わりではありません。テスト兼リザーブドライバーとしての関連を望んでおり、アウディやポルシェが2026年にF1デビューを果たすことになれば、すぐに戻ってくる可能性があります。
木曜日はメキシコやオースティン、ブラジルよりもよりリラックスしたパドックでした。
気温は高かったですが、この日は湿気がなく過ごしやすく感じました。
全員がベッテル選手の引退に敬意を表し集中していました。ラッセル選手とのヘルメット交換も行われました。
プレスカンファレンスはいつものように5人のドライバーが2つのセッションに分かれて臨みました。フェルスタッペン選手とハミルトン選手は別々のグループでした。
フェルスタッペン選手とペレス選手の顔に再び笑顔が見られました。
ホーナー氏、Verheulen氏、ヨス・フェルスタッペン氏もリラックスしている様子です。
この日アブダビで行われたメルセデスのイベントへ帯同させてもらえました。ラッセル選手がスペシャルゲストとして登場し、新しい車をVIPゲストたちに紹介し、短いスピーチの後にゲストたちと撮影をしていました。このような貴重な機会をくれたメルセデスAMGに感謝します。
また私たちはスイス出身の有名アーティストであるVazerelli氏にも会うことが出来ました。彼はパドックで最も有名なアーティストであり、F1ドライバーたちのクリエイティブならデザインに取り組んでいます。お気に入りのグッズに彼のデザインを入れることができれば、コレクターズアイテムとして非常に人気があります。
FP1、FP2(金曜日)
FP1ではリアム・ローソン選手がフェルスタッペン選手の代わりに出走しました。
アルファロメオから出走したロバート・クビサ選手を含めこの日は合計8名のテストドライバーが現役ドライバーの代わりに出走しました。
角田選手は金曜日のインタビューで次のように答えています。『シャーシ以外全部変えてポジティブな印象ですが、パフォーマンス的にはそんなに良くなかったと思います。ロングランに関してはまぁまぁだったかなと思います。自分もバランスを纏め切れているわけではないので、チームと話し合って改善していくつもりです。今回アルファタウリ全体としてローダウンフォース気味なので、セクター3には特に苦戦しています。コンストラクターズ的には厳しいものがあるので何が足りないのかをきちんとまとめて、つめていきたいと思います』
どんな状況でもポジティブに答えてくれる角田選手はやはり流石だなと感じました。
ダニエル・リカルド選手は2023年レッドブルレーシングのサードドライバーとして契約があることがヘルムート・マルコ氏により明らかになりました。
美しいガールフレンドたちIsabelle, Kika, Ocon GF, Lilyさんの写真を撮ることにも成功しました。
F1アカデミー、F1 CEOステファノ・ドメニカリ氏はF1プレスカンファレンスにて若い女性ドライバーのサポートをすることを発表しました。
レッドブルはフェラーリよりも強いように見えましたが、ペレス選手はルクレール選手の後ろでした。
予選(土曜日)
土曜日はドライバーやゲストたちの到着写真をとらえるために比較的早くパドックに到着しました。この日はかなり暑く、午前10時半ごろからはさらに暑くそして湿気もあったので多くの人が汗をかいていました。
もちろんベッテル選手の引退のために多くのイベントが開催されました。
アストンマーチンの前には特別なボートにベッテル選手のポスターが貼られたものが置かれて、全てのゲストがサインをし彼への感謝と幸運を祈りました。
オコン選手、ガスリー選手、サインツ選手、ラッセル選手、アルボン選手、ラティフィ選手の彼女達は私たちのカメラに向けてポーズをとってくれました。
Instagramでは彼女たちの写真はとても人気があります。
他にも多くのゲストが訪れていました。そしてパドックで初めてFIAの会長であるムハンマド・ビン・スライエム氏を見ました。彼にとってはホームレースのようなものです。アラブの伝統的な白い衣装を身につけており、すごくエレガントでした。
予選角田選手はいいパフォーマンスを見せましたが、惜しくもトップ10には入りませんでした。しかしながら、最終戦でもチームメイトのピエール・ガスリー選手を凌ぐパフォーマンスをしたのはとても前向きなことです。
決勝(日曜日)
ベッテル選手にとって最後のレースとなります。もちろん戻ってくる可能性はありますが、リカルド選手、ミック選手、ラティフィ選手にとっても最後のレース。
そしてガスリー選手、アロンソ選手にとっては移籍前最後のレースです。
ドライバーズパレード
ドライバーズパレードではそれらのドライバーが長い時間TVのインタビューを受けました。
ベッテル選手には会場にいたすべての人からの温かい拍手が送られます。
最終戦の独特な空気感に包まれて、緊張感が増していきます。最初に2022年の20人のF1ドライバーの写真が撮られます。そのあとにチームのメディアや主にメディアとチームのPRをサポートするFIAの方々による素晴らしい写真撮影がありました。
そのあとはレース前の準備やグリッドウォークに備え撤退。
グリッドウォーク
ウサイン・ボルトなど有名人のステキな写真や、角田選手、リカルド選手、ベッテル選手などの写真をグリッドウォークで撮影することに成功しました。
決勝レース
レースはそれほどエキサイティングなものではありませんでしたが、それでも重要です。
ようやくフェラーリはレッドブルを凌ぐことに成功しました。
もちろん絶対的王者マックス・フェルスタッペン選手が再び勝利。
ですがレッドブルはペレス選手をランキング2位にするという目標を達成することが出来ませんでした。
戦略が十分ではなく、ペレス選手は序盤にタイヤの劣化に苦しんでおりプレッシャーがかかっていたようです。
ルクレール選手がランキング2位、フェラーリもコンストラクターズで2位を獲得。
来年への大きな自信となるでしょう!
フェラーリは多くのプレッシャーに対処しなければならず、イタリアのメディアが書いている通りビノット氏は多くのストレスにさらされていて来年は彼がフェラーリに留まることができるかはわかっていません。
レース後にトップ3ドライバーはベッテル選手へドーナツターンを送りました。彼がF1ドライバーを引退することは寂しいです。
アルピーヌとアロンソ選手のお別れ写真やレッドブルの勝利写真を収めることが出来てメディアとして嬉しく思います。
メルセデスのラッセル選手は今年はチームメイトのハミルトン選手を上回ることが出来ましたが来年はどうなるかわかりません。
角田選手とガスリー選手は今回ポイント獲得とはなりませんでした。今年のアルファタウリの車は十分ではなく、来年のために改善しなければならないところがたくさんあります。
そうでなければまたコンストラクターズで9位となってしまいます。
姉妹チームであるレッドブルがコンストラクターズで優勝したことを考えると、これは非常に残念な結果です。
アブダビGP総括
今回のアブダビは去年ほどエキサイティングなものではありませんでしたが、非常に重要なカレンダーの一つに変わりはありません。
現在中東はF1にとってとても重要です。
バーレーンで開幕し、アブダビが最終戦。
サウジアラビアそして来年はカタールでのGPもあり年間4戦が中東で開催されることとなります。
私たちはアブダビが好きです。
清潔で整理されていてパドック内外問わず安全。アラブ首長国連邦の一部であるアブダビは裕福な国であり、世界に向けて良い印象を与えることの重要性をよく理解しています。
エティハド航空も素晴らしいです。
価格が手頃でエコノミークラスのエンターテイメントや食事もしっかりしています。
ただ空港はカタールほどエレガントではなく、ドバイほど整備が整っていません。
しかし空港からはタクシーで約30分以内でどこへでも行くことができます。
ナイトライフに関して、もっと楽しみたい方は車で約1時間20分ほどでいけるドバイに泊まるのも選択肢の一つでしょう。
GPの後に素晴らしいプールとプライベートビーチ付きのホテルでの滞在を楽しみました。
少なくとも1泊以上を強くお勧めします。
最終戦アブダビGPの話はここまでです。
近々2022年シーズン特別動画をYouTubeでアップする予定があるのでおたのしみに!
そこでは私たちが訪れたGPのお気に入り写真をお見せいたします。
そして現在2022年シーズン終了記念として、アルファタウリにて活躍する日本人F1ドライバー角田裕毅選手のサイン入りTシャツが当たるプレゼントキャンペーンを実施中です。
InstagramとTwitter合同で行っており、応募期間は今月末の11/30までです。
合計3名の方にプレゼント予定。
まだまだたくさんのご応募お待ちしています。