【アブダビGP決勝レポート】フェルスタッペン、ルクレールを下して優勝!

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レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、日曜日のアブダビGPでポール・トゥ・ウィン。今シーズンは22戦中19勝と、自身とチームにとって素晴らしい1年となった。

フェルスタッペンは1コーナーへの進入と1周目でシャルル・ルクレールの追撃を死守すると、徐々にリードを広げて後続を大きく引き離し、チェッカーフラッグを受けた。

チームメイトのセルジオ・ペレスが2位でチェッカーを受けたが、マクラーレンのランド・ノリスとの接触による5秒加算ペナルティで4位に後退。

終盤まで2番手につけていたルクレールは、ペレスに先行を許し、コンストラクターズランキングでフェラーリがメルセデスを破って2位に浮上する可能性を高めたが、そうはならなかった。

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ノリスとオスカー・ピアストリは並んで5、6位フィニッシュ、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが7位、アルファタウリの角田裕毅が8位を獲得した。

【アブダビGP決勝 結果】

順位NoドライバーチームGAPINTPIT
11マックス・フェルスタッペンレッドブル  2
216シャルル・ルクレールフェラーリ17.99317.9932
363ジョージ・ラッセルメルセデス20.3282.3352
411セルジオ・ペレスレッドブル21.4531.1252
54ランド・ノリスマクラーレン24.3842.9312
681オスカー・ピアストリマクラーレン31.4877.2032
714フェルナンド・アロンソアストンマーティン39.5128.0252
822角田裕毅アルファタウリ32.0883.5761
944ルイス・ハミルトンメルセデス44.4241.3362
1018ランス・ストロールアストンマーティン55.63211.2082
113ダニエル・リカルドアルファタウリ56.2290.5972
1231エステバン・オコンアルピーヌ66.37310.1441
1310ピエール・ガスリーアルピーヌ70.3603.9872
1423アレクサンダー・アルボンウィリアムズ73.1842.8242
1527ニコ・ヒュルケンベルグハース83.69610.5122
162ローガン・サージェントウィリアムズ87.7914.0952
1724周冠宇アルファロメオ88.4221.6312
DNF55カルロス・サインツフェラーリ1L1L2
1977バルテリ・ボッタスアルファロメオ1L13.3161
2020ケビン・マグヌッセンハース1L2.4652

ルイス・ハミルトンとランス・ストロールは、メルセデスとアストンマーティンのダブルポイントフィニッシュを果たし、ダニエル・リカルドは惜しくもポイント獲得には至らず、これがアルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストにとって、チーム代表としては最後のレースとなった。

アルピーヌのエステバン・オコンとピエール・ガスリーは、シーズン最終戦で報われることはなく、12位と13位。その後14位にウィリアムズのアレックス・アルボンが続いた。

ハースのニコ・ヒュルケンベルグは予選Q3進出をポイントに結びつけることが出来ず15位、ローガン・サージェントとアルファロメオの周冠宇はそれぞれ16位と17位だった。

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カルロス・サインツは終盤までポイント圏内を走行していたが、代替戦略のために遅いピットストップを余儀なくされ、18位、バルテリ・ボッタスとケビン・マグヌッセンがそれぞれ19位、20位に終わった。

【決勝レース】

プラクティスでは苦戦を強いられたフェルスタッペンであったが、予選で2023年最後のポールポジションを獲得。

また、FP2で大クラッシュを喫したサインツは16番手からのスタートとなった。

グリッドにマシンが並び、タイヤブランケットが剥がされると、大半のドライバーがミディアムコンパウンドでスタートすることが明らかになった。

決勝レースがスタートし、ポールシッターのフェルスタッペンはややブレーキングが遅れたように見えたが、ポジションをキープ。

ターン5の立ち上がりでフェルスタッペンのマシンに追いついたルクレールは、ターン6/7のシケイン進入でサイド・バイ・サイドになったが、フェルスタッペンが再びトップに浮上。

ノリスは予選でのミスを取り返すべく、ターン5とターン6の間でチームメイトのピアストリをパスして3番手に浮上。ラッセルは5番手で、角田、アロンソ、ガスリー、ペレス、ハミルトンがそれに続いた。

6周目、マグヌッセンが最初にピットインし、予定よりもかなり早いタイミングでミディアムからハードに交換。その数周後、リカルドはブレーキダクトに裂け目が詰まるというアクシデントに見舞われた。

テレビ中継では取り上げられなかった序盤のインシデントとして、スチュワードはサージェントとマグヌッセン、周とアルボンの両ドライバーをコース外に追い出したことを指摘したが、最終的にスチュワードはそれ以上の処置は必要ないと判断した。

先頭ではフェルスタッペンがルクレールを1秒強リードし続け、ノリスも同じようなマージンを築いていた。

ピアストリはミラーいっぱいにラッセルが見えるほど接近されていたが、慎重にポジションを取り、メルセデス勢の追撃を防いだ。数ラップにわたってポジション争いが続いた後、ラッセルはターン9への進入で、ついに動いた。

12周目、レースリーダーのフェルスタッペンがレッドブルのピットに発したメッセージは、「右フロントが徐々に痛んできている」というものだった。

15周目にはノリスとラッセルが一緒にピットイン。マクラーレンはピットストップに時間がかかってしまった。

ハミルトンはターン6/7のシケインでガスリーのロックアップに巻き込まれ、リアに接触した。

フェルスタッペンは17周目にピットストップを行い、ルクレールがレースをリードする。その後ルクレールはアンダーカットを狙ったが、ポジションが変わることはなかった。

アルファタウリのフランツ・トストにとって、チーム代表として最後のレースであるアブダビGPで、角田はこの一連のピットストップによりレースを一時リードすることになる。また、ストロール、サインツ、ボッタスも序盤のスティントを伸ばし、58周の戦いに戦略的な面白さを加えた。

ハミルトンとガスリーのクラッシュはスチュワードによって調査されたが、すぐにそれ以上の処分はないという知らせが届いた。

角田は23周目にピットイン。ハミルトンはチーム代表であるトト・ヴォルフからモチベーションを高めるメッセージを送られていた。

25周目、12番手のボッタスだけがタイヤ交換のためのピットインをしていない時点で、フェルスタッペンのルクレールに対するリードは5秒に広がっていた。

ガスリーは無線で、なぜ自分のマシンは序盤に比べてこんなに遅いのかと苛立ちをあらわにし、エンジニアもハミルトンとの接触でダメージを受けたことを認めたが、それでもプッシュするよう促した。

レースが中盤に差し掛かると、ペレスがピアストリをパス、ハミルトンはアルファタウリの角田とリカルドを抜いて8番手に上がった。

33周目、ガスリーはチームメイトのオコンよりも先にタイヤ交換を行い、次の周にはノリスがピットイン。

メルセデスはその1周後にラッセルにピットインするように指示を出したが、ラッセルは無線で「本当に1ストップができないのか?タイヤは妥当な感じだ」と尋ねてた。ラッセルは最終的にピットインし、ノリスのすぐ前でコースに戻ってきた。

ラッセルのピットストップによってフェラーリは行動を迫られ、ルクレールはハードタイヤを履いてラッセルとノリスの前に戻った。

2回目のピットストップが行われる中、ハミルトンはターン5に差し掛かったところでアロンソに接触しそうになり、DRSが使えるようになる前にアストンマーティンにブレーキを踏まれたと主張。

この時点でラッセルはメルセデスのピットにチャンピオンシップの状況を尋ねており、フェラーリがコンストラクターズランキングでメルセデスを抜いて2位につける位置につけていた。

43周目、ペレスは2番手から再びピットインし、ハードタイヤを装着して6番手でコースに復帰した。

フェルスタッペンもそれに続き、2回目のピットストップを終えた直後、無線で「シフトダウンがかなり引っ張られている」と報告し、状況を改善するために何かできることはないかと尋ねた。

終盤、ハミルトンとガスリーのレースは、スチュワードがピットレーンでの違反の可能性を指摘し、レース後にさらに調査することが確認されたことで新たな展開を迎える。

ペレスは48周目にノリスのマシンの後方につけ、ターン6/7のシケインに進入しようとしたが、ふたりは接触。ポジションをキープしたノリスは「彼がクラッシュしてきた」と言い、ペレスは「彼が突っ込んできた」と主張した。

その1周後にペレスは再びチャレンジし今度は成功させたが、ノリスは無線で不満を繰り返し、スチュワードは再び調査を開始。最終的にペレスは5秒加算のペナルティを科された。

そのような状況の中、ルクレールはフェラーリのピットに無線でコンストラクターズ2位を争うメルセデスとの接戦を助けるために何ができるかを尋ね、ペレスの後ろに下がって、ペレスがラッセルに5秒のギャップを築けるかどうかに賭けることにした。

ペレスはチームメイトのフェルスタッペンに続いてラインを越えたが、ペナルティが適用されるとルクレールとラッセルに飛び越され、メルセデスがフェラーリを抑えてコンストラクターズ2位に浮上した。

マクラーレンはノリスとピアストリが5位と6位に入り、アロンソ、角田、ハミルトン、ストロールがポイントを獲得した。

リカルドは11位で、オコン、ガスリー、アルボン、ヒュルケンベルグ、サージェントが続き、周、サインツ、ボッタス、マグヌッセンが下位に沈んだ。

【コメント】

フェルスタッペンはレース後、次のようにコメントした。

「信じられないようなシーズンだった。」

「少し感慨深いものがあった。最終戦でも勝てたことをとても誇りに思う。レッドブルには本当に感謝している。また同じようなシーズンを過ごすことは難しいだろうけど、今年は間違いなく楽しめた。」

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