南アフリカのキャラミサーキット、F1復帰へ大きな前進

国際自動車連盟(FIA)は、南アフリカのキャラミサーキットにおけるリハビリテーションプロジェクトを正式に承認した。これにより、F1グランプリ開催に不可欠なグレード1認定の再取得に向けて重要な一歩を踏み出すことになる。
キャラミサーキットでの最後のF1レースから30年以上が経過した今、この承認はF1をアフリカ大陸に戻すという長年の夢を現実に近づける画期的な動きとなっている。同サーキットは1993年に南アフリカグランプリを開催し、アラン・プロストがウィリアムズを駆って勝利を収めた。その前年には、同じくウィリアムズのナイジェル・マンセルが栄冠を手にしている。
この2度の開催は、1967年から1985年まで定期的に南アフリカでのレースを受け入れてきた、すでに伝説的なこのトラックでのF1の短期復帰を象徴するものだった。モータースポーツ界の最高峰であるF1のキャラミサーキットの復帰は、グローバルカレンダーにおけるアフリカ大陸の再統合を意味する重要な出来事である。
現在サーキットを所有するトビー・ベンター氏は、FIAのカテゴリー2に認定されているキャラミ・グランプリ・サーキットでの記者会見で次のように語った。「南アフリカのモータースポーツにとって決定的な瞬間だ。2014年にキャラミを買収したとき、私たちはここでのレースを復活させることを約束する。世界クラスのレースを開催するだけでなく、アフリカ大陸中のモータースポーツのヘッドライトにする。FIAによるレベル1認定プロジェクトの受け入れは、このプロセスの重要なステップだ」
サーキットを以前の認定レベルに戻すための提案された変更は、レイアウトの大幅な変更を必要としない。むしろ、ランオフエリア、バリアシステム、防護フェンス、排水設備の見直しに重点が置かれている。
プロジェクトに深く関わっているApex Circuit Designの創設者兼ディレクターであるクライブ・ボウエン氏は次のように付け加えた。「これは技術レベルでのマイナーなアップグレードだが、カテゴリ1の最新の要件を満たすために優れた基準を改善した。私たちはアフリカでF1を復活される準備ができている」とベンター氏は結論付けた。
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