アルピーヌ、2026年型エンジンの開発状況について語る
アルピーヌのチーム代表であるブルーノ・ファミンは、ヴィリー＝シャティヨンのエンジニアたちが、A524に搭載されている現在のパワーユニット（PU）よりも高性能な2026年型PUを開発するために休みなく働いていると断言した。
現在のPUは、グリッド上の他のエンジンと比較して出力不足に悩まされている。
2022年3月1日以降、モーターメーカーは、コストを管理し、2026年に向けて新しいエンジンの導入に十分な時間を与えるために、PUの改良を行うことが許可されなくなった。
この凍結は、内燃機関、ターボ、MGU-H、排気システム、エンジンオイルの仕様、および燃料に適用される。
ただし、MGU-K、バッテリー、エレクトロニクスは、2022年9月1日まで変更可能だった。
9月1日以降、他のメーカーに大きく遅れをとっているメーカーが遅れを取り戻すための特別な免除を除いて、変更は許可されない。
凍結は燃料およびオイルサプライヤーにも適用されるが、チームは均質化期間中にサプライヤーを変更することが許可されている。
ただし、変更は商業的な理由であり、技術的な理由ではないことが条件である。
アルピーヌ側では、ルノーエンジンは数年前から後れを取っており、開発の凍結は、ルノーにとって確実に厳しいものとなった。
アルピーヌは、2026年の次の規則変更まで「待つ」必要がある。
一部の専門家は、ルノーエンジンは競合他社と比較して約15kwの出力不足があり、これにより一部のトラックでは最大5分の1のタイムロスが発生する可能性があると推定している。
2026年型の将来のパワーユニットの開発が順調に進んでいるかどうかを尋ねられたブルーノ・ファミンは、エンジニアたちの仕事に「かなり満足している」と述べ、アルピーヌは「正しい軌道に乗っている」と語った。
「ヴィリーでは、かなり長い間、新しいエンジン規則に取り組んでいる」
「良いニュースとしては、我々は正しい軌道に乗っているということだ。我々は、自分たちのしていることにかなり満足している。かなり野心的だ。今のところ、我々は正しい軌道に乗っているが、競合他社が何をしているのかは分からない」 と彼は付け加えた。
アルピーヌは2024年型モノコックにいくつかの改良を加える予定であるが（最初のアップデートはマイアミで予定されている）、ファミンは少なくとも2026年まで、規則変更によってアルピーヌがポジションを上がる機会が最も多くなるまで、ファンは辛抱強く待たなければならないというメッセージをすでに発信しているようだ。
「我々は確かにグリッドの前のほうに戻り、我々の位置を大幅に改善したいと考えている。2026年の規則の大幅な変更は、流れを変える機会であることを我々は知っている。我々はこの機会を掴みたい。それが目標だ」 とファミンは続けた。
「我々は大きな一歩を踏み出し、一貫性を見出したいと考えている。ある年は5位、別の年は7位、そしてある年は6位というようなことはしたくない。我々はトップチームにもっと近づく必要がある」
2024年シーズンの第5戦である中国グランプリの前に、アルピーヌチームは、ウィリアムズやキック・ザウバーと同様に、コンストラクターズランキングでまだ1ポイントも獲得していない。
【関連記事】
