【イギリスGP】アルファタウリF1の厳しいレース結果、ハンガリーでのアップデート見直しか
日曜日、2023年シーズン第11回目となるイギリスGPが幕を閉じた。優勝は今回もレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。6連勝、今季8回目の優勝を記録した。現在、ドライバーズ・ランキングでは、2番手に位置するチームメイト、セルジオ・ペレスに99ポイント差を付けている。首位のフェルスタッペンはこのポイント差により、今季残りのレース全てを2位でフィニッシュしたとしても、2023年ワールドチャンピオンのタイトルを獲得できる事になる。
一方、首位を独走するレッドブル・レーシングの育成チームであるアルファタウリF1にとっては、今回また厳しいレースとなった。レッドブルと同じホンダRBPTのパワーユニットを搭載しているアルファタウリは今回、大幅なアップデートを行なったが、パッケージをまとめることができず、角田裕毅は16位、ニック・デ・フリースは17位でのフィニッシュとなった(3名のドライバーがリタイアした為、実質最下位)。
アルファタウリF1のテクニカルディレクターであるジョディ・エジントンは今回のレースについて次のように語っている。
「今日は非常に難しいレースだった。ハースやアルファロメオと競いグリッド前方に進むには、私たちのマシンにはペースが明らかに足りなかった」
「レース戦略はうまくいき、2台のマシンは第2スティントでハードとミディアムコンパウンドを使い分けた。セーフティカーの導入後は大半のドライバーと同じようにソフトコンパウンドに移行した。しかし、どの時点でもアドバンテージを得ることはできなかった」
「今回で投入した空力アップデートはおおむね予想通りだったが、シルバーストーンで前進するには十分ではなかった」
「ハンガリーで予定されている次の空力アップデートは、この問題に対処し、目標達成に向けて軌道修正するための重要なステップとなる」
また、角田裕毅は決勝後、以下のように語った
「今日のレースは厳しいものだった。戦略は良かったと思うが、全体を通してペースがなかった。高速での問題は改善されていたが、今日はどちらかというと低速の方で苦労した」
「僕らには今後の改善に向けて解決すべき問題がまだまだ沢山あるが、自分のパフォーマンスに対しては満足している。自分ができる最大限のことはやったからね」
「チームと僕は同じ方向に向かって働いている。だから、チームと一緒にこれからもプッシュし続けることで今後先、パッケージの改善を実現できることに期待している。僕らは共に強く戦い続けるよ。」