[2025年サウジアラビアGP金曜日]角田、好調な走りも最終セッションでクラッシュ

ジェッダ・コーニッシュ・サーキットでは日中は暑く湿度が高い状態が続き、第1フリー走行(FP1)全体を通してその傾向が見られた。しかし夜になると、気温は30℃以上の高さを維持し湿度も高いままでしたが、トラック温度はかなり低下した。
金曜日、レッドブル陣営には平穏が戻ってきたように見えた。ヘルムート・マルコ氏、オリバー・ミンツラフ氏、クリスチャン・ホーナー氏、そしてマックス・フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルモイレン氏といった主要人物たちが揃ってパドックに姿を現した。食事を共にし冗談を交わす姿は団結した印象を与え、メディアが新たな騒動を引き起こす余地をほとんど与えなかった。
再び不在だったのはフェルスタッペンの父親、ヨス・フェルスタッペン氏でした。オランダのメディアは、彼の継続的な不在が、チーム内により平和な雰囲気をもたらしている可能性があると指摘した。
角田も上機嫌で、多くのファンに囲まれながらフェルスタッペンと並んでガレージへ向かう姿が目撃された。しかし、この日の走行が進むにつれて角田側のガレージでは明るい雰囲気が一転した。
フリー走行1回目(FP1)
ピエール・ガスリーが1分29秒239のタイムでトップタイムを記録し、マクラーレンのランド・ノリスをわずか0.007秒差で上回った。フェラーリのシャルル・ルクレールが0.070秒差の3位につけ、オスカー・ピアストリとアレックス・アルボンが続いた。序盤にベンチマークを記録したジョージ・ラッセルは6位、カルロス・サインツ、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、そして角田裕毅と続いた。セッションは気温28℃、路面温度46℃、湿度65%の暑く湿った条件の中、大きなトラブルなく進行し、ルーキーも問題なくプログラムを完了した。
フリー走行2回目(FP2)
FP2ではランド・ノリスが1分28秒267のタイムをマーク。マクラーレンのチームメイトである、オスカー・ピアストリに0.163秒差をつけ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3位となった。セッションはジェッダの夜間照明の下、気温31.5℃、路面温度はかなり低下して36℃となったものの、高湿度の中で行われた。ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレートは燃料漏れのためセッションを欠場。アンドレア・キミ・アントネリのロックアップや、ルイス・ハミルトンのコースアウトが見られた。セッション終了8分前に角田が赤旗を引き起こしたため、セッションは早期終了となった。
角田は最終コーナーで内側の壁に接触。接触は大きくはなかったものの、サスペンションを破損させるには十分で、コースを横切り外側のバリアに衝突した。「ごめん、みんな」と角田は無線で伝えた。幸い無傷で、衝撃は比較的軽いものの、セッションを早期に終了させ、メカニックたちに一晩中の修理作業を残すこととなった。
セッション後、パドックでテレビクルーに対応した角田は、このインシデントは避けられたものだったと認めた。「コーナーに入って、マシンを傷つけてしまい、その後コントロールが効かなくなった。残念だ」
このアクシデントにもかかわらず、角田はそれまでのパフォーマンスについては比較的前向きな姿勢を保った。 セッション中の快適さについて質問されると、「かなり良かった、つまりここまでは悪くない。ロングランの時間が限られていた。自分のせいだから文句は言えない。壁に当たらない方が良かったけど」
ショートランのペースについて、角田は「まあまあ。妨げられたけど、ショートランは悪くなかった」と付け加えた。
概要
フェルスタッペンと角田は、FP1とFP2を通して着実な仕事をこなし、それぞれのプログラムを実行。フェルスタッペンは常に約0.4秒のリードを保ったものの、角田はソフトタイヤとミディアムタイヤの両方でフェルスタッペンとのギャップを縮めていた。この努力はメディアルームでも高い評価を得た。 しかしながら、残念なことに、彼の一日は低速で最終コーナーを少し過小評価した結果、避けられたクラッシュで終わった。
チームは現在、土曜日のFP3と予選に向けて修理に集中しており、角田は自信とリズムが鍵となるこのサーキットで検討するために調整を続けている。 タイヤ戦略、特にハードコンパウンドの使用が、レースでの重要な焦点となるだろう。明日のFP3、そして予選で、角田がどのように反応するかが注目ている。
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