マルコ氏、セバスチャン・ベッテルを後継者として指名

2025年F1サウジアラビアGPにて、F1から既に引退している元ドライバーのセバスチャン・ベッテルが話題の的となった。レッドブルF1チームのスポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコ氏は自身の後継者として元4度の世界チャンピオンであるベッテルを理想的な候補者と指名したのだ。
81歳のマルコ氏の将来については常にF1パドックで憶測が飛び交っている。特に最近、レッドブルからの移籍が噂されるマックス・フェルスタッペンを取り巻く不透明な状況の中、この話題はさらに注目を集めている。
Sky Sports ドイツの質問に対し、マルコは「彼(ベッテル)は私の後継者として理想的な候補者だ」と明言した。これは非常に重要な発言だ。ベッテルは今週末、若い女性カートレーサーを支援するプログラムに参加している。
この発言とは反して、マルコ氏は自身の引退が差し迫っていることを示唆していない。彼は状況が許す限り、レッドブルでの活動を継続する意向のようだ。
「いや、引退するといういうわけではない。しかし、ある時点で、特に年齢を理由に続けられなくなることは明らかだ」とマルコは語った。「世界中を飛び回るのは簡単な仕事ではないからだ。もちろん、セバスチャンのような人物が引き継げば素晴らしいだろう。ジュニアプログラムがあり、彼はすでにサウジアラビアのカートで女子選手たちと活動している。一方で、F1チームの大きな戦略的方向性もある」
2005年のF1参戦以来、レッドブルの組織において不可欠な存在となっているヘルムート・マルコ氏は、ジュニアプログラムの管理と新たな才能の発掘で重要な役割を果たしてきた。
バトンタッチの時が来れば、マルコは元ドライバーが迅速に適応すると考えているようだ。「彼(ベッテル)が仕事を理解するために長期間私について回る必要はないと思う」と、F1に関する詳細な知識を持ち合わせたベッテルの成熟度を強調した。
「彼には1年は必要ないだろう」とマルコは述べた。「すべてを習得するには、2レースで十分だ。しかし、それは新しいアプローチであり、セバスチャンは自分の道を見つけたと思う。彼は将来自分がやりたいことを知っており、それは何よりもモータースポーツだ」
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