【オーストリアGP】岩佐、FP1を総括「いいセッションができた」
オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)でレーシングブルズから走行機会を得た岩佐歩夢が、セッション後の取材に応じた。データ収集を最優先した走行内容を振り返るとともに、マシンの特徴やシミュレーター開発への手応えについて語った。
まず、全体を総括して次のようにコメント。
「今回はちゃんとアタックできるような状況ではなかった中でのパフォーマンスとして、結構いいセッションができたんじゃないかと思う」
レーキ走行でのデータ収集を優先
今回のセッションで岩佐が最も重視したのは、レーキ(車体前部を上げた姿勢)での走行データ収集だった。
「レーキでの走りが一番大事だと言われていた。3ランク全部できたが、コンスタントにきれいに走らせるというリクエストだったため、そこに集中した。コーナーは攻めず、その仕事を完璧にこなすことができた。チームはとてもハッピーだったので良かった」
全ストレートで一定速度を維持しながら走行を重ね、求められたプログラムを着実に消化。岩佐は、チームの期待に応える内容だったと振り返った。
限られた条件下でアタックを実施、ロングランでも安定感を示す
レーキ走行終了後は、ソフトタイヤを装着し、ダブルクールラップ形式で2周のプッシュラップに臨んだ。
「正直、アップタイムに関してはチームも全く求めていなかった。でも、1回目のプッシュである程度の限界が見えて、2回目で自分の70〜80%のパフォーマンスを出せたので、結構良かったのではないかと思う」
タイムアタックが主目的ではない状況ながら、限られた機会の中で一定の手応えを得たようだ。
続くハードタイヤでのロングランでは、ペース面でも好感触を得たという。
「ロングランもいいペースで走れていたようで、チームからもいい評価をもらえた」
レーシングブルズとレッドブルの違い
岩佐はレーシングブルズとレッドブルの両方でリザーブドライバーを務めている立場から、両マシンの違いにも触れた。
「キャラクターは全然違う。全く別で作られているという印象で、癖やリミテーションが違う。グリップの感じ方なども、色々な部分が異なっている」
さらに、ステアリングレシオの違いにも言及。レーシングブルズはかなりクイックなステアリングである一方、レッドブルはよりスロー寄りの特性を採用しており、シミュレーター側にも同じ条件を反映しているという。
「全く同じようにしないと、スリップアングルの感じ方などすべてが変わってしまう。だからシミュレーターも同様の設定で走っている」
実車経験をシミュレーター開発へ還元
今回に向けた準備について、岩佐は特別なアプローチは取っていないと説明した。
「通常のプレパレーションをした。レーキでの走りは前回のレッドブルの時もわかっていた。それに向けた準備をしただけ」
フライデーサポートをレーシングブルズとレッドブルの両方で担っていることが、スムーズな対応につながったとも振り返った。
また、実車走行によってシミュレーター精度向上にも役立つ点を強調した。
「まずは、コリレーション(実車とシミュレーターの相関)を取る時の精度。シミュレーターはまだ完璧ではないため、何が改善できそうかが実車に乗ることで明確になる。影響力はあると感じている」
ドライバーサポートは客観データを重視
ドライバーへのフィードバックについては、個別対応よりも客観的なデータ収集を優先していると明かした。
「2人が何を感じて、何をリミテーションとして感じているかを聞き取り、そこを改善するためにシミュレーターで色々と試していく。そこを注視して行った」
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