ハミルトン、F1引退後は映画とファッションに注力
ルイス・ハミルトンは、F1の世界を超えた将来の展望を語った。
7度の世界チャンピオンは、このスポーツを引退した後は、映画とファッション業界に注力する可能性が高いと認めている。
最近のGQ誌のインタビューでハミルトンは、F1ドライバーとしてのキャリアと並行して、他の興味がなぜ重要になったのか、そしてそれがトラックでのパフォーマンス向上にどのように役立ったのかを説明した。
「F1を始めてからは、目が覚めてトレーニングして、レースレースレースで、他には何もなかった」とルイス・ハミルトンは言う。
「他のことをする余裕はなかったんだ。でも、ずっと働いているだけでは幸せにはなれないし、人生のバランスを見つける必要があるんだと気づいた。そして、僕は実はかなり不幸せだったことに気づいてしまった」
「僕には多くのものが欠けていて、本当はもっと多くのものがあったはずだった。クレイジーだったよ。だって、僕はF1にいて、夢を実現して、いつも行きたかった場所にいて、トップにいて、チャンピオンシップのために戦っているんだからね。でも、そうではなかった。楽しくなかったんだ」
「まるで雪玉の中にいるようなものだ。それがモータースポーツの世界なんだ。外には探索する時間がないほどたくさんのものがある。でもそれは毎日オフィスに行って、毎日同じことをしていると、結局は遠ざかってしまうと思う。心を落ち着かせ、心をアクティブに保つことができる別のものを見つけなければならない」
2025年、ルイス・ハミルトンはフェラーリに加入し、40歳になる。
ハミルトンは、フェルナンド・アロンソに次ぐ2人目の40代のドライバーとなるが、絶好調とはいえ、引退を考える時期が必ず来るだろう。
キャリアの中で、ハミルトンは世界の偉大なスポーツ選手たちと交流する機会があり、F1後の問題にどのように取り組むべきかについて、明らかに彼らと議論してきた。
「ボリス・ベッカーからセリーナ・ウィリアムズ、マイケル・ジョーダンまで、たくさんの素晴らしいアスリートと話をした」と彼は付け加えた。
「引退した人もいれば、まだ現役の人もいるけど、その後の恐怖心や、その後の準備不足について、出会った偉大な人たちと話をしたんだ。」
「多くの人が、『早すぎるタイミングでやめてしまった』とか、『長すぎた』とか、『終わったときに何も計画がなかった』とか、『人生全てをこのスポーツに捧げてきたから、世界全体が崩れ去ってしまった』と言っていた」
「中には、『何の計画もなかったせいで、その後はちょっと大変だった。とても大きな穴ができて、空虚感があった。どうやってそれを埋めればいいのかわからなかったし、最初はそれを埋めようと焦った。そして間違ったもので埋めてしまった。いくつかの間違いを犯し、最終的に自分の道を見つけた』と言う人もいたよ」
「時間がかかった人もいれば、そうでない人もいた。でも、それで考えたんだ。『じゃあ、僕が辞めるときは、どうすればそれを避けられるだろう?』と。だから、僕は真剣に自分の情熱を注げる別のことを見つけ始めた」
F1のキャリアを終えた後に優先されるような興味のある分野については、ハミルトンは映画とファッションが好きな分野だと強調。
最近自身のプロダクション会社であるDawn Apollo Filmsを設立し、有名なデザイナーのトミー・ヒルフィガーとすでに仕事を始めている。
F1引退後に何がF1に取って代わるのかと明確に聞かれたとき、ハミルトンは次のように答えた。「まあ、映画とファッションになると思うよ」
さらに、ルイス・ハミルトンとそのプロダクション会社は、F1とApple Original Filmsと協力し、モータースポーツの最高カテゴリーを題材にした、ブラッド・ピットが主演の1人を務める長編映画を制作中だ。
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