メルセデス、ポジティブな軌道を継続できることを期待
2022年と2023年の2シーズンにわたる苦戦の後、メルセデスは最近のいくつかのグランプリで復調の兆しを見せている。シーズン序盤はメルセデスW15の理解に苦しんだが、チームは、直近の3レースで有望な結果を残しており、正しい道筋にいると考えている。
ジョージ・ラッセルがモントリオールで今シーズン初のポールポジションと表彰台を獲得し(ルイス・ハミルトンも4位でシーズンベストの結果を残した)、メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは楽観的ながらも慎重な姿勢を見せた。
「すべてがうまくいっているように見えるという考えに流されてしまうと、いつも少し心配になる。これは難しいスポーツだからね」とヴォルフはカナダグランプリ後に語った。
「過去3レースでこのポジティブな軌道に乗っており、すべてがはるかに意味のあるものになっているようだ」
シーズン序盤、メルセデスはシミュレーションでのデータと実際のトラック上でのパフォーマンスの不一致という大きな問題に直面していた。この点について尋ねられたトト・ヴォルフは次のように付け加えた。「クルマのパフォーマンスからリバースエンジニアリングをして、『レッドブルを見て、これが私たちの望むクルマだ』とは言えない。本当に問題に取り組む必要がある」
「風洞とトラックの間に相関関係がないように見え、クルマは操作が難しく、ポーポイズ現象が戻ってきた。そして、パズルに欠けているものが何かを明確に示す指標が得られ、そのピースをはめ込んだ」
「今は、この良い勢いを次のレースであるスペイングランプリまで維持することが重要だ。そこでメルセデスは、モナコで導入された新しいフロントウイングに続き、新しいアップグレードを導入する予定がある」とヴォルフは語る。
「イモラ以来、正しい措置を講じ、機能するパーツをマシンに取り付けてきたと思う。これは私たちがここ2年間苦労してきたことだ。バルセロナには新しいパーツがある。それが私たちを助けてくれるはずで、このポジティブな軌道を継続できることを本当に願っている」とヴォルフは締めくくった。
カナダグランプリ後、メルセデスはコンストラクターズランキングで4位につけており、3位のマクラーレンに88ポイント差をつけられている。
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