【モナコGP】マクラーレン記念すべき1000戦目で大苦戦、ノリス8番手に沈む「自信のレベルは85%だ」
F1界のディフェンディングチャンピオンであるランド・ノリス(マクラーレン)が、伝統のモナコGP予選で8番手というまさかの順位に沈んだ。チームメイトのオスカー・ピアストリの後塵を拝する形となり、ノリスは完全に意気消沈している。
マクラーレンにとって、今週末はチーム創設から数えて「通算1000グランプリ目」という大記念碑的な週末だった。しかし、パパイヤオレンジの戦闘機が記録したのは、2025年バクーGP(予選7位・9位)以来となる最悪のグリッド。モナコGP史上最多となる16勝の歴史を誇る名門にとって、歴史的17勝目を挙げるためには、決勝で大荒れの展開という奇跡が起きるのを待つしかない極めて厳しいスタートポジションとなった。
1年前のモンテカルロでポール・トゥ・ウイン(ポールポジションからの優勝)を飾ったノリス。通算11勝を誇る若き王者は、セッション後のインタビューで現在のマシンの致命的なスランプを率直に告白した。
「前戦カナダ(モントリオール)の時点から、マシンをトップスピードに乗せるのが信じられないほど難しかったんだ。今回の結果は『目を覚ませという警告』とまでは言わないけれど、少なくともこうした低速公道特性において、僕たちがライバルからどれほど引き離されているかという『冷酷な現実』を突きつけられた気分だよ」
「今の僕たちのパッケージは、低速サーキットを全く受け付けないようだ。カナダが終わった時点でモナコへの期待は高くなかった。とにかく車が扱いづらく、神経質で、わずかなミスも許してくれない。1年前の僕は自信に満ちあふれていて、自己信頼度は100%だった。でも今は85%だ。モナコを異次元のスピードで駆け抜けるためには、100%の自信が絶対に不可欠なのにね」
ノリスは、特定のセクターではなくマシン全体のパッケージ不足を強調する。 「どこでタイムを失っているかって? 正直に言って、コースのすべてのエリア、あらゆる場所さ。ライバル勢と比べて、単純にメカニカルグリップが足りなすぎるんだ。マシンの前後バランスも不十分。コーナーが最も少ないセクター1でタイムロスが一番マシ、というのが今の僕たちの現実なんだ」
「金曜日はタイヤの作動ウィンドウにすら入れられなかった。土曜日になってそこは改善したけれど、根本的なダウンフォースとグリップが不足していれば、すべてがハードモードになってしまう。全員が限界で攻めているモナコで、僕たちの『限界値そのもの』が他チームより低い位置にある。フロントがすぐにロックしてしまうのもタイヤのせいじゃない、完全にシャシー(車体)の問題だ」
2026年型新マシンの新たな弊害「ステアリングを見すぎていつか大クラッシュが起きる」
さらにノリスは、2026年の新レギュレーションマシンでこの狭いモナコを攻める過酷さについて、安全性の懸念をも孕む独自の持論を展開した。
「コクピットの中は、とにかくやることが多すぎて忙しすぎるんだ。複雑なエネルギーマネジメント(バッテリー回生)のコントロールから、ターボが適正に作動しているかどうかのチェックまで、常に注意を払っていなければならない。アタックの最中やコーナーの合間にも、ステアリングホイールの液晶ディスプレイに表示されるデータを何度も凝視することになる」
「ハッキリ言って、近いうちに誰かが路面じゃなく液晶画面を下向いてチェックした瞬間に、ガードレールに突っ込むような大クラッシュが起きると思うよ。それほど視線移動が危険な領域に入っている。でも、今のルールである以上、僕たちはこれに適応して走るしかないんだ」
記念すべき1000戦目の週末に生みの苦しみを味わうマクラーレン。王者の称号を持つノリスは、この四面楚歌の状況から日曜日どこまで巻き返せるのだろうか。
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