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アントネッリ、大混乱のスパ開幕&VSCの不運を語る。50点差リードも「バルセロナとシルバーストンを忘れていない」

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ベルギーGPを制し、モナコGP以来の勝利を飾ったメルセデスのキミ・アントネッリ。今回の今季6勝目により、チームメイトのジョージ・ラッセルとの差を「204ポイント対154ポイント」の50点差にまで広げた。

スペインでの電気系トラブル、オーストリアでの3位、そしてイギリスでの空力パーツがサスペンションに挟まるトラブルなど、直近の数戦で続いた不運を完全に払拭してみせたアントネッリ。しかし、彼は、選手権の独走状態に決して胡坐をかいてはいない。

レース後、アントネッリはアドレナリンが噴出したスタート直後の乱戦、そして今後の戦いについて冷静に語った。

「一体何が起きているんだ?」-狂気のオープニングラップ

スタート直後、ポールポジションのアントネッリの後方からは、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが猛烈な勢いで襲いかかった。あの数秒間の緊迫感を、アントネッリはこう振り返る。

「本当にクレイジーな滑り出しだった! 正直に言って、あの瞬間に何が起きているのか分からなくて酷く混乱していたんだ。オー・ルージュの手前でマックスが信じられない勢いで僕を追い抜いていったと思ったら、今度は僕が彼を抜き返した。

その直後、今度はシャルルが僕の真横に並びかけてきているのが見えて、心の中で『一体全体、ここで何が起きているんだ?』と叫んだよ。まったく状況がつかめなかった。

とにかく自分のポジションを守ることに必死だったけれど、バックミラーを見るたびに後方から無数のマシンが押し寄せてくるのが見えた。本当に狂気じみたスタートだったね」

VSCの不運への割り切りと、フェラーリの脅威

レース中盤に導入されたバーチャル・セーフティカーのタイミングは、ピットストップを終えていたアントネッリにとって不利に働いた。しかし、彼はこれを非常に現実的に捉えている。

「もちろん、あの瞬間は少しイライラしたよ。でも、こういうアクシデントは事前に予測できるものじゃない。計画通りに自分に味方してくれることもあれば、そうならずに牙を剥いてくることもある。

鈴鹿GPのときはセーフティカーのタイミングにおいて僕に大きな幸運があったけれど、今日のあの状況では運が味方しなかった。それだけのことさ。だからこそ、どんな状況になろうともベストを尽くし、リザルトを最大限に引き出す努力をするだけだよ」

また、首位奪還後も背後にルクレールがぴたりと張り付いていたことについては、事前の想定内だったと明かした。

「驚きはしなかったよ。フェラーリはフリー走行の段階からロングランのペースがかなり良さそうだったから、レースで手強い存在になるのは分かっていた。

実際に彼らは強かったし、特にターン12と13のセクションでは僕たちよりも圧倒的に速かった。僕たちのマシンはあそこでリヤが神経質になって苦しんでいたけれど、フェラーリは非常に安定していたんだ。逆に僕たちは低速コーナーで強みがあった。彼らがトップ争いに絡んでくることは完全に予想していたよ」

次戦ハンガリングへの展望と、タイトルへの警戒心

次戦の舞台であるハンガロリンクについて問われると、2026年型PUの特性を踏まえた興味深い見解を示した。

「ハンガロリンクではトップ4チームがかなり大接戦になると思う。あそこはスパと違って、バッテリーを満充電にするのが難しくないサーキットだからね。エネルギー・マネジメントにそこまで神経をすり減らす必要がなく、とにかく限界まで速く走ることに集中するコースという意味では、モナコGPに近い週末になるはずだ。どうなるか楽しみだよ」

ラッセルに対して50ポイントもの大差を築いた今、少しはリラックスできるのではないかという問いに対しては、即座にそれを否定した。

「まさか、とんでもない。何が起こるか分からないというのは、バルセロナとシルバーストンでのレースが十分に証明している。

自分のアプローチを変えるつもりはないよ。これまで通り、一つの週末を一歩ずつ確実にこなし、毎回そこでの最高の結果を絞り出すだけだ。

常に警戒を怠らずにいく。今のF1マシンは、予期せぬトラブルが多すぎるんだ。だからこそ、あまり先のことを考えすぎるのはやめておくよ」

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