【ベルギーGP 決勝】アントネッリ、スタート直後の混乱とVSCの不運を語る―ラッセルに50ポイント差も警戒崩さず
2026年F1第10戦ベルギーGPを制し、今季6勝目を挙げたメルセデスのキミ・アントネッリ。レース後、オープニングラップのの混乱やバーチャルセーフティカー(VSC)による不運を振り返るとともに、ランキングを大きくリードする現状にも気を緩めることはないと語った。
バルセロナGPでの電気系トラブルやオーストリアGPでの3位、さらにイギリスGPでは空力パーツがサスペンションに挟まるトラブルに見舞われるなど、ここ数戦は厳しい戦いが続いていた。しかし、スパではそれらを払拭する力強い走りを披露し、見事勝利を手にした。これにより、チームメイトのジョージ・ラッセルとの差を50ポイントにまで広げている。
大混乱のオープニングラップ
スタート直後、ポールシッターのアントネッリは、背後のマックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールの猛攻にさらされた。目まぐるしく順位が入れ替わる展開となったオープニングラップを、次のように振り返っている。
「本当にクレイジーなスタートだった。正直、あの瞬間は何が起きているのかわからず、かなり混乱していたんだ。オー・ルージュの手前でマックスが信じられない勢いで僕を抜いていったと思ったら、今度は僕が彼を抜き返していた。
その後にはシャルルが真横まで並びかけてきて、心の中で『一体何が起きているんだ!』と叫んだよ。全く状況が掴めなかった。
とにかく自分のポジションを守ることに必死だったけれど、バックミラーを見るたびに後方から次々とマシンが迫ってきた。本当に狂気じみたスタートだったね」
VSCの不運にも冷静
レース中盤に導入されたVSCは、すでにピットストップを終えていたアントネッリにとって不利なタイミングとなった。それでも、彼はこの展開を冷静に受け止めていた。
「もちろん、あの瞬間は少しイライラしたよ。でも、こういう出来事は事前に予測できるものじゃない。自分に有利に働くこともあれば、逆に不利になることもある。
鈴鹿ではセーフティカー(SC)のタイミングに助けられたけれど、今日は運が味方しなかった。それだけのことさ。だからこそ、どんな状況でもベストを尽くして、結果を最大限に引き出す努力をするだけだよ」
また、首位を奪い返した後もルクレールが背後に迫り続けたことについては、想定内だったと語った。
「驚きはしなかった。フェラーリはフリー走行の時点からロングランのペースがかなり良さそうだったからね。レースでも手強い相手になるのはわかっていた。
実際彼らは強かったし、特にターン12〜13では僕たちよりも圧倒的に速かった。僕たちはあの区間でリヤの挙動に苦しんでいたけれど、フェラーリはとても安定していた。一方で、僕たちは低速コーナーに強みがあった。彼らがトップ争いに絡んでくることは予想していたよ」
ハンガリーGPを展望「トップ4チームが接戦になる」
次戦ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンクについて問われると、2026年型パワーユニットの特性を踏まえ、接戦になるとの見通しを示した。
「ハンガロリンクでは、トップ4チームがかなり接戦になると思う。スパとは違って、あそこはバッテリーを満充電にするのが難しくないサーキットだからね。
エネルギーマネジメントにそこまで神経をすり減らす必要がなく、とにかく限界まで攻めることに集中できるコースだ。そういう意味では、モナコに近い週末になると思う。どうなるか楽しみだよ」
50ポイント差でも油断なし
ランキングではラッセルに50ポイント差をつけているものの、アントネッリはタイトル争いが決して安泰ではないと強調した。
「何が起きるかわからないということは、バルセロナとシルバーストンで十分に思い知らされた。
自分のアプローチを変えるつもりはない。これまで通り、一戦を一歩ずつ確実にこなし、毎回最大限の結果を引き出すだけだ。
常に気を緩めずにいく。今のF1マシンは予期せぬトラブルが多すぎるんだ。だから、あまり先のことは考えすぎないようにしておくよ」
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