ペレス、2026年F1復帰を前にキャデラック本社を訪問

ラストシーズンでF1から離れていたセルジオ・ペレスが、すでに次のステージへと動き出している。メキシコ人ドライバーは今週、キャデラックが立ち上げる新しいF1チームの本社を訪問し、同ブランドのモータースポーツ参戦を象徴する存在のひとりとして紹介された。
チームの公式インスタグラムには、ペレスがスタッフに向けてスピーチを行い、代表のグレーム・ローダンと談笑する姿や、自身の名前とおなじみのカーナンバー「11」が記されたビジターパスを手にする写真が投稿された。このバッジは、ペレスがキャデラックのF1ドライバーとして正式に認められた証であり、2026年のデビューシーズンでも「11」を使い続けることを示している。
キャデラックはゼネラルモーターズ傘下のブランドで、フォーミュラ1の11番目のチームとして参戦を予定している。参戦初期はフェラーリ製パワーユニットを搭載し、その後2020年代後半には独自のエンジンを導入する計画だ。ノースカロライナとシルバーストンの拠点では、すでに2026年型マシンの開発やシミュレーションが進められており、グランプリに向けたスタッフの体制づくりも進行中である。
ドライバーはペレスとバルテリ・ボッタスのコンビとなる予定だ。ボッタスは今シーズン、メルセデスのリザーブ兼テストドライバーを務めており、バクーでは体調不良のジョージ・ラッセルに代わり出走寸前まで準備を整えていた。一方で、現役レースから解放されたペレスは、キャデラックでより大きな役割を担う立場にある。工場訪問の数日前にはロサンゼルス・ドジャースの試合で始球式を務め、キャデラックの新加入F1ドライバーとして紹介された。
この工場訪問は、チームが本格参戦を前に勢いをつけようとしていることを象徴している。初レースまでまだ1年以上あるものの、ペレスがチームに合流した姿は、彼とキャデラックが次世代のF1に向けて歩み始めたことを強く印象づけた。
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