メキース代表、ハジャーのクラッシュに「起こり得ること」
F1バルセロナ冬季テスト2日目、レッドブルは悪天候の中でも走行を続けた数少ないチームのひとつとなった。しかし、その挑戦的な一日は、アイザック・ハジャーのクラッシュという形で幕を閉じることになる。チーム代表のローラン・メキース氏が、当時の難しい状況を振り返った。
この日、午前中はマックス・フェルスタッペンが「RB22」で27周を走行。午後からはハジャーがステアリングを引き継ぎ、ウェットコンディションでのプログラムに臨んだ。彼にとって貴重な経験となるはずだったが、テストは予期せぬ展開を迎える。
ハジャーは51周目の最終コーナーでコースアウト。マシンはバリアに接触し、そのまま走行不能となった。幸いドライバーに怪我はなく、チームは胸をなで下ろしている。
クラッシュ後、メキース氏は次のように語った。
「残念ながら理想的な終わり方ではなかったが、何よりも重要なのはアイザックが無事だったということだ。今はマシンの修復に全力を注ぐ」
さらに、当時の状況についてこう説明している。
「午後は非常にトリッキーなコンディションだった。あの状況では、何が起きても不思議ではない。ただ、序盤の走行はとてもポジティブで、多くの周回を重ね、多くを学んでくれた。彼の成長という点でも、エンジニアへのフィードバックという点でも、価値のある時間だった」
雨がもたらした“予定外のテスト”
この日、ハジャーが長時間ステアリングを握ることになった背景には、天候の影響があった。走行開始から約90分後、予報通り雨が降り始め、多くのチームが走行を断念する中、レッドブルはウェット路面での挙動確認を優先した。
「朝はわずかにドライで走れたが、すぐに雨が降ってきた。新しいマシンがウェットでどう反応するかを確認するのも重要だった」と、メキース氏は振り返る。
スリックタイヤでの走行こそ叶わなかったものの、雨の中で得られたデータには一定の価値があったという。
限られた日程、修復が最優先に
バルセロナでのテストは、各チーム最大3日間までと限られている。レッドブルに残された走行機会は実質あと1日。クラッシュによるダメージの確認と修復が、次回走行の可否を左右する。
メキース氏は、「まだシーズン初期で、やるべきことは山ほどある。このテストだけですべてを終えることはできない。優先順位をつけ、状況に応じてプログラムを調整していく必要がある」と語った。
まずはマシンの損傷状況を正確に把握すること。それが、今のレッドブルにとって最優先事項となっている。
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