周「中国でレースしたことを誇りに思う」
キック・ザウバーが中国グランプリでポイントを獲得することは叶わなかったが、周 冠宇は14位でチェッカーを受け、観客から盛大な拍手を受けた。
一方チームメイトのバルテリ・ボッタスのレースは、メカニカルトラブルで終わってしまった。
周は3シーズン目に入ったが、今シーズンの中国グランプリは彼にとって母国でレースをする最初の機会だった。
ファンはヒーローたちの姿を一目でも見ようと何千人も集まった。
周は土曜日のスプリントで9位に入り、ポイントを獲得にかなり近づいた。
だが日曜日は周にとってそれほどうまくいかなかった。
しかし、彼はチェッカーフラッグを受けるまでに14位まで順位を上げた。
そして、トップ3フィニッシュをしたマシンと一緒にメインストレートに停め、近くで観客に手を振るという栄誉を与えられた。
そのとき、周は感情が抑えきれなくなり、ひざまずいて顔を両手で覆った。
「普通のレース週末のように集中していたいと言っても、金曜日から観客がグランドスタンドいっぱいに詰めかけ、ガレージから出るたびに応援してくれるのを見ると」と彼は言った。
「感動するよ。20年ぶりに初の中国人ドライバーとして中国グランプリに出場できることを、ただ誇りに思い、光栄に感じている。もちろん感情的になった。僕にとって非常に特別な瞬間だった」
チームはまだ2024年にポイントを獲得していないが、キック・ザウバーにとってもっと良いニュースは、ピットストップの問題を克服しつつあるようだということだ。
中国では、ピットストップは記録的な速さではないにしろ、はるかに競争力のあるものだった。
「最後の2スティントではうまく管理できたと思う。ピットストップクルーも上手くやってくれた。3回のストップのうち2、3回はほぼクリーンだった。とても良い改善で、レースで戦い抜くことができた」と周は締めくくった。
周はレース後、通常はトップ3フィニッシャーのみに与えられるグリッドにマシンを停める機会を与えられた。
チームメイトのボッタスは、レースの結果を大きく左右した。
11位を走行中にトラブルが発生し、トラックの脇にマシンを停めざるを得なかった。
当初はVSCだったが、ギアがロックしていたため、移動させることが出来ず、フルセーフティカーが必要とされた。
そしてそれがレースの結果に影響を与えた。
「本当に突然で、エンジンが切れて、クルマが止まってしまった」とボッタスは言った。
「まだ何が原因かわからないが、調査すべきことだ。今日はポイントを争っているように見えたから、本当に残念だよ」
「ペースは良かったし、力強く感じた。ポイント圏内に入ったヒュルケンベルグと戦っていた。でも、レースだからね。こういうことも起こる。僕にはあまりできることがなかった」
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