【2024年フォーミュラE決勝】マセラティのマキシミリアン・ギュンターが初の東京E-Prixで優勝

マセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターは、ポールポジションのオリバー・ローランド(ニッサン)の果敢な走りを退け、初の東京E-Prixで優勝を果たした。
これで、5レース連続で異なる優勝者が誕生したことになる。

ギュンターがレースを制す

ギュンターは、序盤を支配していたローランドがエネルギーマネジメントで苦戦し始めた24周目にリードを奪取した。
ギュンターはローランドの後ろにつけ、スリップストリームの中にとどまり、最後の追い込みに向けて貴重なエネルギーを節約した。

ローランドが必死にリードを奪い返そうとしたにもかかわらず、ギュンターは最終ラップで3回の接近戦を退けた。
今シーズン初優勝とシーズン9のジャカルタ以来のマセラティMSGレーシングの優勝を決めた。

初開催となった東京E-Prixを制したマキシミリアン・ギュンター

接戦

このレースは、トップ3人のドライバーがレースの大部分で1秒以内の差で走り、フォーミュラEのレベルの高さを示した。
トップ10に入ったマシンも、トップから10秒以内でチェッカーを受け、全車が互いに攻撃圏内にとどまった。

デニスら上位に食い込む

前シーズンのチャンピオン、ジェイク・デニス(アンドレッティ)は5番グリッドからスタート。
シーズン6チャンピオンのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとドライバーズランキングでリードを維持しているポルシェのパスカル・ウェーレインに先駆けて3位でフィニッシュ。

その他の注目すべきパフォーマンス

ニコ・ミュラー(ABT)が6位に入り、ニック・キャシディ(ジャガー・レーシング)は19番グリッドからスタートしたにもかかわらず7位でフィニッシュ。
エドアルド・モルタラは後にエネルギー超過で失格となった。

ロビン・フラインス(エンビジョン・レーシング)が8位、セルジオ セッテ・カマラ(ERT)が9位、サッシャ・フェネストラズ(ニッサン)が10位となった。

選手権順位

ドライバーズランキングでは現在トップのウェーレインが2位のキャシディと僅か2ポイント差。
チームランキングはジャガーTCSレーシングがリードしている。

次戦

フォーミュラEは、4月13日と14日にミサノで行われるダブルヘッダー開催のためイタリアに向かう。

その他のハイライト

  • ローランドはスタートから首位を守り、当初モルタラが2番手、ギュンターが3番手につけていた。最初のセーフティーカーは18周目に登場。
    デニスは最終ラップでアタックモードを適切なタイミングで発動し、5位をキープした。
    ローランドは終盤に猛プッシュしたが、最終的にギュンターに追いつくことはできなかった。
  • 12周目と29周目にもセーフティーカーが入った。
    ダ・コスタは17周目にデニスを抜いて4位に上がり、その後チームメイトのウェーレインと戦った。

ミッチ・エバンス(ジャガー)は18周目にフラインスと接触。
セーフティーカーが一時的に導入され、破片を取り除いた後、22周目に再び緑旗が振られた。

マセラティのギュンターは、エネルギーマネジメントに優れていることが証明され、レースの終盤でローランドを抑えることに成功した。
ローランドの度重なる挑戦にもかかわらず、ギュンターはリードを守り、シーズン10初優勝を決めた。

フォーミュラEが日本に与える影響

佐藤琢磨は、モータースポーツ界で信じられないようなキャリアを歩んできたレジェンドだ。
インディ500の2度の優勝者として、あるいはF1でのキャリアで知られているかもしれないが、フォーミュラEの歴史の中でも特別な地位を占めていることをご存知だろうか?

佐藤は、約10年前に北京で行われたフォーミュラE初レースに参戦した。
フォーミュラEでのレーススタートは1回だけだったが、ファステストラップでポイントを獲得し、ほぼ10年後の今回、再びパドックに戻ってきた。

今週末に開催される初の東京E-Prixについて、佐藤は次のように語った。「フォーミュラE、日本、そしてこの国のモータースポーツにとって、影響は計り知れないものがある。日本では、ストリートコースでのフォーミュラレースの歴史は皆無であり、これは日本のモータースポーツにとって莫大な未来をもたらすだろう。」

「ファンは、初めてそれを直接見ることにとても興奮するだろうね。ここには10年経った今でも、多くの良い友人たちがいる。彼らに会えてとてもうれしいよ。東京の美しい夕日を眺めながら、フォーミュラEがついに日本にやってきたことをとてもうれしく思う。これは非常にエキサイティングな瞬間だ。」

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