ウィリアムズ、FP1でクラッシュしたアルボンがサージェントのマシンを使用することを発表

ウィリアムズは、アレックス・アルボンが金曜午前のFP1でクラッシュしたことにより、チームはクルマの修復に力を注いでいた。
しかし、破損箇所が多く、利用可能な3台目のシャシーがないため修理が不可能であった。
2024年オーストラリアGPの残りの週末は、アルボンがチームメイトのローガン・サージェントのマシンを引き継ぐと発表した。

FP1の終盤、アルバート・パークのターン6出口でウィリアムズFW46のコントロールを失ったアルボンは縁石を乗り越え、スピンしてコースの反対側のウォールに突っ込んだ。

このアクシデントで、幸いアルボンに怪我はなかったものの、ウィリアムズは今週末に3台目のシャシーを用意していないことを明らかにした。
そのため、アルボンはFP2を欠席せざるを得なかった。

このダメージはシャシーを使い続けるには大きすぎると判断された。
チームは昨シーズン28ポイント中27ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングで7位に入ったアルボンにチームメイトのサージェントのマシンを引き継がせることにした。

金曜の夜、ウィリアムズはアルボンのクラッシュについて次のように声明を発表した。
「甚大なダメージを負ったため、(ウィリアムズは)残りのグランプリのためにシャシーを撤去することを余儀なくされた。このシャシーは修理のためにグローブにあるチーム本部に戻される。」

Alex Albon in Melbourne

「3台目のシャシーが入手できないため、チームはアレックスがFP1とFP2でローガン・サージェントがドライブしたシャシーで残りの週末を戦うことを決定した。」

チーム代表のジェームス・ボウルズは、
「シャシーに受けたダメージのため、この週末から撤退しなければならないことを非常に残念に思っている。スペアシャシーがないなんて、現代のF1では受け入れがたいことだが、これは冬の間にわれわれがいかに遅れをとっていたかを示すものであり、将来に向けてより良いポジションを得るために大きな変化を遂げる必要があることを示すものだ。その結果、今日の午後は非常に難しい決断を迫られた。」と語った。

「ローガンがミスをしたわけでもないのに苦しむ必要はないが、中団がかつてないほど拮抗している状況では、すべてのレースが重要になる。」

「この決断は軽々しくなされたものではなく、ローガンが潔くそれを受け入れ、チームへの献身を示してくれたことに感謝してもしきれない。ウィリアムズにとっては厳しい週末になるだろう。」

アルボンはさらに、”完璧なプロフェッショナル”であるチームメイトのサージェントがマシンの引き渡しに同意してくれたことに感謝し、次のように語った。「正直に言うと、自分のシートを手放したいと思うドライバーはいない。このようなことは絶対に起こってほしくない。」

「ローガンは常に完璧なプロフェッショナルであり、初日からチームプレーヤーだった。しかし、現時点では、この状況にくよくよしているわけにはいかない。今の僕の仕事は、この週末に我々のポテンシャルを最大限に引き出し、チーム全体と協力して最高の仕事ができるようにすることだけだ。」

オーストラリアでの初日、2回のプラクティスを14番手と13番手で終えたサージェント。
マシンを手放すように言われたことを”自分のキャリアの中で最もつらい瞬間だった”と言い、こう付け加えた。
「簡単なことではないよ。でも、僕は完全にチームのためにここにいるし、僕らができることを最大限に発揮するために、今週末もできる限りの貢献を続けるよ。」

アルボンはFP3からサージェントのマシンに乗り込み、ウィリアムズは2024年シーズン初ポイント獲得を目指す。

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