ボウルズ、ウィリアムズがパフォーマンス向上のために払った「犠牲」を明かす

ウィリアムズのチーム代表を務めるジェームス・ボウルズが、過去12カ月間にウィリアムズに導入した哲学の転換について口を開いた。

かつてメルセデスに在籍していたボウルズは、2023年シーズンに向けてウィリアムズのチーム代表に就任し、アルファタウリ(現RB)、アルファロメオ(現キックザウバー)、ハースを抑えてコンストラクターズランキング7位に導いた。

2022年の順位からすぐに浮上したとはいえ、ボウルズは、彼とチームの今後のアプローチは中長期的なものであり、1980年代と90年代のウィリアムズの栄光の日々に続く、新たな成功の章を記すことに重点を置いていると明言した。

「12カ月、24カ月、あるいは36カ月という単位ではなく、何年も何年もかけて、自分たちの強いところとそうでないところをきちんと見極めていく。」とボウルズは説明した。

「組織の中で強くない部分を掘り起こすことだ。その多くは20年前のインフラであり、それを交換するには時間がかかる。これらの機械やアイテムは既製品ではなく、我々の目的や要求に合わせてカスタムメイドされたものだ。ソフトウェアやハードウェアのソリューションも同様にね。」

「時間は常に味方だ。しかし、12カ月前を振り返ってみると……これは私が組織に対して頻繁に求めていることだ。『12カ月前を振り返って思い出し、そして現在の状況を誇りをもって見るべきだ』と。」

「我々が目指すところは最終的な解決策ではない。それは私たちが歩んでいる旅路であり、時間はかかるだろうが、エキサイティングなものだ。」

そしてボウルズは、ウィリアムズが昨年いかにして一歩前進しながらも、2024年のパッケージ、つまり彼の”DNA”の一部を含む最初のマシンに十分な重点を置き、バランスを取ることができたかを語った。

「私たちはリスクを取ったんだ。かろうじてチャンピオンシップを7位で終えたが、最終戦はどちらに転んでもおかしくなかった。昨年の最後のレースでは、間違いなく、”これはひどく接戦になりそうだ”と思った瞬間があった。」

「しかし、昨年は7位という最高の順位に終わったのだから、この決断は正しかった。たとえ8位でフィニッシュしていたとしても、議論するつもりはない。」

「もう1年だけの問題ではないし、2024年や2025年の問題でもない。負け犬の遠吠えと思われるかもしれないが、そうではなく、私たちがグリッドの上位に進み続けるという願望を持っていることをみんなに示すためだ。そのためには、現在の数年間を犠牲にする覚悟もある。」

「それは大きく難しい哲学の変化だが、私はそれが正しいものだと確信している。私たちは7位や8位、あるいは5位を争うためにここにいるのではない。」

「そのためには、インフラを壊し、システムを壊し、自分自身を再開発し、どんな困難も乗り越えなければならない。組織にとってそれは難しいことだが、それが私たちの進む道なんだ。」

バーレーンとサウジアラビアで得点を挙げることができなかったウィリアムズは、2024年の開幕2戦を終えてランキング7位につけている。

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