【レッドブルF1育成岩佐歩夢】F2モナコGPスプリントレースで優勝
レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢選手がF2モナコのスプリントレースで勝利を収めた。
一時は勝利への確実な脅威に見えたユアン・ダルバラは2位で大きく遅れをとるという結果に。しかし、姉妹車のジャック・クロフォードが3位に入り、ハイテックGPがダブル表彰台を獲得した。
アイザック・ハジャルはスタートで岩佐歩夢からのリードを快適に維持し、全ドライバーが比較的無傷で序盤のやり取りを乗り越えたことにより、トップ7に順位の変化は見えなかった。
しかし、ヌーベル・シケインでアマウリー・コルディールを追い出そうとしたクシュ・マイニがクレメント・ノヴァラックに接触されスピンしたことで状況は一変。すぐに10秒のタイムペナルティが科せられ、その後すぐにピットレーンでのスピード違反で、さらに5秒のタイムペナルティが科せられた。
マイニのカンポスによって一時的にコースが塞がれたため、セーフティカーが導入された。4つのコースで速度が制限された後、5周目にセーフティーカーのランプが消え、グリーンフラッグの状態に戻った。
しかし、ポールシッターのハジャルがエンジントラブルでターン1でレースを離脱し、リタイアを余儀なくされる。
ハイテックの早期リタイアにより、同じくレッドブルの育成ドライバーである岩佐歩夢がトップに浮上することとなり、後続の集団を急速に引き離し始め、3周以内に2秒のギャップを作り出した。
しかし、岩佐歩夢のマージンはダルバラによってすぐに削られ、ダルバラはクロフォード率いる直後の車両を簡単に振り払った。
平穏なレースはに見えたが、23周目にコルディールがミラボーのバリアに突っ込み、2度目のセーフティカーが導入される。損傷したヴィルトゥオージのマシンは片づけられ、2度目の完璧なリスタートを決めた岩佐歩夢。後方のダルバラに決定的なマージンを作り、2023年3度目の優勝トロフィーを獲得した。
レース後に岩佐歩夢選手は
「優勝できたことは正直に嬉しいんですが、昨日の結果が更に悔やまれてしまう結果なので、しっかりと明日に向けてもっと集中していきたいと思います。」
「昨日のミス、そしてスプリントレースだということを考えると、とりあえずミニマムの仕事が出来たかなというような感じです。」
「ただでも、スピードが見れたのでそこに関しては明日に対してポジティブだと思います。」
「壁にヒットしてハンドルが20-30度曲がった状態で走っていたのですが、その状態で最終ラップのセクター1で全体ベストから100分の5秒ぐらいだったので、その曲がった状態で早く走れていたのを見て更に自分に対しての怒りが出ました。」
「車に対しては本当にポジティブです。」
「正直自分にペースがあったので、プレッシャーはなく、近づかれてもとりあえず離せるのはわかっていました。」
「ずっとペースもタイヤもコントロール出来ていました。」
と語った。
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