【アメリカGP】ハミルトンとルクレール、レース後の調査により失格へ

アメリカGPにて、メルセデスF1のルイス・ハミルトンと、フェラーリF1のシャルル・ルクレールが失格処分を受けた。オースティンでのレース後、彼らを含めた四台のマシンが抜き打ち検査され、FIAテクニカルチームによってプランクの摩耗における不正が発見された。

プランクとはマシンの底面にある板のことで、10mm以上の厚さであることが規定されている。レース中に摩耗することが避けられないこのプランクだが、レース後に少なくと9mm残っていなくてはならないというルールが、2023年F1技術規定書の第3.5.9条のeに記載されている。この規定を満たさなかったハミルトンとルクレールのマシンに関して、調査後、直ちにスチュワードに報告された。

ハミルトンは、優勝したマックス・フェルスタッペンをギリギリまで追い詰め、見事2位でフィニッシュ。メルセデスは今季最後の大きなアップグレード持ち込んでいて、ハミルトン自身もその改善を実感していたと話していた。

一方、ポールポジションでスタートしたルクレールは、1ストップ作戦で終盤後退したメルセデスのジョージ・ラッセルにコンマ数秒差をつけ、6位でフィニッシュしていた。


両チームの代表はスチュワードと話し合い、「プランクの摩耗が激しかったのは、不安定な路面と、レース前にマシンのセットアップやチェックを行う時間を最小限に抑えるしかなかったスプリントのスケジュールという組み合わせが原因だ」と主張した。

両チームはスチュワードと話すために代表者を派遣し、「スキッドパッドの摩耗が激しいのは、おそらくでこぼこしたトラックと、事前にマシンをセットアップしてチェックする時間を最小限に抑えたスプリントレーススケジュールの独特の組み合わせの結果だろう」と述べた。レース。”

しかし、スチュワードは、「レース中、常に車両が規定に準していることを確認する責任はコンストラクター側にある。今回、技術調査者の報告書では第3.5.9条eに定義された領域を超えていた。 これはF1技術規定書に記されていて、摩耗による誤差も含まれる。」と主張を拒否した。

この失格でランド・ノリスは2位、カルロス・サインツは3位に浮上。セルジオ・ペレスは4番手に浮上し、ドライバーズランキング2位争いのハミルトンとポイント差を広げた。

ジョージ・ラッセルは7位から5位に、ピエール・ガスリーは6位に、ランス・ストロールは7位にそれぞれ繰り上がった。角田裕毅は8位で、ファステストラップのボーナスポイントも合わせて計5ポイントを獲得した。

また、アレックス・アルボンが9位、ローガン・サージェントが10位で自身としてF1初、アメリカ人として1993年以来のポイント獲得を果たした。

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