F2、イタリアGPにて次世代レースマシンのカバーを発表

今週末のイタリアGPに先立ち、F2はF1へのステップアップを目指す次世代ドライバーへ2024年レースマシンを発表した。

この新世代のマシンは、F1を目指すドライバーたちを支援するように設計されており、F1マシンに可能な限り近づけることで、最良の準備を提供する。安全性、外観、システム、パフォーマンス、持続可能性、アクセシビリティの全ての点において安価なコストで実現される。

また、ノーズ、フロントとリアのウイング、フロアのすべてが変更され、よりホイールトゥホイールのレースを推進できるために再設計された。また、ブレーキ、ステアリング操作力、人間工学の点でFIA 2024仕様に準拠しており、幅広いドライバーに配慮し、チャンピオンシップを可能な限りわかりやすいものにしている。

最新のFIA安全技術革新を備えたこのマシンは、3.4リッターのターボチャージされたメカクロームエンジンを搭載しており、2025年に導入されるアラムコの合成燃料に対応した新機能が含まれている。しかし2023年シーズンの初めには、導入されたアラムコの55%バイオ燃料を引き続き使用している。

元F2ドライバーのタチアナ・カルデロンがこのマシンを運転したが、開発プログラムは今後数か月にわたって複数のテストを継続する予定だ。その中には元F2チャンピオンのフェリペ・ドゥルゴヴィッチも参加する予定である。

信頼性を確保するために十分な走行距離を走り終えたら、チームはプレシーズンテストに先立ち、それぞれ12月末までに1台目のマシン、2024年1月に2台目のマシンを入手する予定だ。

F1の社長兼最高経営責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは、以下のように述べた。「F2は常にいいレースを提供し、将来のF1グリッドのメンバーにとって重要な訓練の場として機能している。マシンのデザインを近づけることで、この発展を更にをサポートする。」

「このシリーズが2026年からF1の一部となる持続可能な燃料の開拓を続けているため、新しいF2マシンは私たちの持続可能性への取り組みにとって重要なシンボルでもある。」

「ブルーノと彼のチーム、そしてこのカテゴリーでの継続的な協力に対してFIAに敬意を表したい。来シーズン、このマシンがコース上で活躍するのを見るのが待ち遠しい。」

F2 CEOのブルーノ・ミシェル氏は、「今後3年間レースに出場する新しいF2マシンを発表できることを非常に誇りに思う。」と付け加えた。

「我々はFIAと協力して、若いドライバーをF1に向けて準備させ、ファンがF2に期待できるレースと多くのオーバーテイクの機会を提供し続ける。強力かつ挑戦的で、安全な車を設計した。」

「ステアリング操作に関するFIAの考えを考慮し、様々なドライバーに合うよう設計されている。これは車の運転性と快適性を向上させ、スポーツをより包括的なものにする鍵となる。」

「私たちの焦点の1つにコスト管理がある。そのために、エンジンとギアボックスは同じものを使用しており、前のマシンからキャリーオーバーしたパーツもたくさんある。スポーツ規則に従い、チームが 12 人の運営スタッフでこの新しいマシンを管理できることも確認した。」

「私たちのパートナーであるアラムコ、ピレリ、ダラーラ、メカクロームに感謝したい。彼らはこのマシンを安全で信頼性が高く、ドライバーをF1に向けて準備させる最高のレーシングマシンにする上で重要な役割を担っている。」

「この次世代FIA F2カーの発売は、チャンピオンシップにとって新たな章の始まりを意味する。」とFIAスポーツ担当副会長のロバート・リードは語った。

「FIA、F2、そしてそのパートナーは、接戦戦、最新の安全技術、環境持続可能性、そしてドライバーにとってこれまで以上にアクセシビリティに注目したパッケージをまとめるために、膨大な量の作業を行ってきた。」

「この重要な一歩により、F2はモータースポーツの頂点に近づき、次世代のドライバーが将来に向けて最善の準備を整え、世界中のファンに素晴らしいショーを見せることができるだろう。」

「F1からジュニアカテゴリーに渡るデザインとテクノロジーの波及が、世界中の若い才能を成功できるキャリアへと導くFIAのシングルシーターの素晴らしい証拠になる。私たちは皆、来シーズンにこのマシンがレースで活躍するのを楽しみにしている。」

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