ハミルトン、カナダでアップグレードされたマシンを使用
メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフは、モナコでジョージ・ラッセルのマシンに初めて導入された新しいフロントウイングを、ルイス・ハミルトンも今週末のカナダグランプリから使用できることを発表した。
前回のモナコで、メルセデスはグリッド上のすべてのチームで通常行われているように、ジョージ・ラッセルのマシンにのみ新しいフロントウィングを取り付けることを選択した。
しかしルイス・ハミルトンは、自身が2025年シーズンからフェラーリに移籍することで、メルセデスがチームメイトを優遇していると考えさせるような謎めいた発言をしていた。
「ジョージにはアップグレードされたパーツがあるから、彼を予選で上回るのは難しいだろうと予想していた。ただプッシュし続けて、しっかりしたレースをしなければならない」とルイス・ハミルトンは述べ、モナコでメルセデスが行った改善はラッセルのためのものだったと強調した。
しかし、6月7日から9日にかけてモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開催されるカナダグランプリを前に、トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンも今週末、この新しいフロントウィングと他の新機能を受け取ることを発表した。
「両ドライバーは、このイベントのために、アップグレードされたフロントウィングと他のいくつかの開発要素を利用できるようになる」とトト・ヴォルフは語った。
この新しいフロントウィングのパフォーマンスに関して、トト・ヴォルフはメルセデスがモナコでラッセルのマシンにわずかな利点を得ることができたことを明かし、そのため新しいウイングは今週末のモントリオールで両マシンに搭載されることになったと説明した。
「それはモナコの狭い通りでは1周あたりわずかな時間短縮をもたらし、今後のサーキットではより大きな利点をもたらすはずだ」とヴォルフは、この新しいウイングのパフォーマンス面でのメリットについて付け加えた。
「とはいえ、トップグループの状況は信じられないほどバトルが激しくなっている。接近しており、他のチームが改善を続けるであろうことについて、私たちは何の幻想も抱いていない。レースに参加するために、懸命に勤勉に働き続ける必要がある」
「モナコでは勇気づけられる週末を過ごした。私たちは、マシンの全体的なバランスを改善し、前を走るマシンに近づくことで、着実な進歩を続けた」
「この進歩はまだポジションという点では見られていないが、最速のマシンとの差を縮め続けることができれば、いずれはそうなるということはわかっている」
カナダグランプリを前に、メルセデスはコンストラクターズランキングで4位につけており、3位のマクラーレンとは88ポイント差だ。
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