アルファタウリでスーパーサブとして活躍するも来季のF1シート獲得を逃したローソン、2024年の選択肢について語る
アルファタウリで今季スーパーサブとして活躍したリアム・ローソンは、来季のF1シート獲得を逃したが2024年の選択肢について語った。
ダニエル・リカルドがプラクティスセッション中のクラッシュで手を骨折したため、ザントフォールトで急遽出場を果たしたローソンは、その後リカルドの代役としてアルファタウリから5レース続けて参戦した。特にシンガポールGPでは9位入賞を果たすなど、その活躍は称賛に値するもので、アルファタウリは突然、来年のドライバーコンビを誰にするかというジレンマに直面することになった。
結局、チームは角田裕毅とダニエル・リカルドを来季も起用することを発表し、ローソンはシート獲得とはならなかったが、5レースに出場したことで、今後につながるチャンスは増えたはずだ。
また、ローソンは10月末、日本のスーパーフォーミュラでも宮田莉朋に次ぐ2位でシーズンを終えた。
Beyond The Gridのポッドキャストでローソンは、レッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーとしての役割に焦点を当てながら、2024年における選択肢について説明した。
「ほとんどのチャンピオンシップでレースをしてきたし、F1にも参戦してきた。」
「もう一度F2やスーパーフォーミュラをやることはできない。だから、リザーブに専念するんだ。」
「リザーブになってもうすぐ2年になるから、ここ2、3年はシミュレーターでたくさん仕事をしてきたし、それは来年も続く。すべてのミーティングに同席して、彼らがどう動いているのかを学ぶことができるんだ。」
ローソンは自分がF1にふさわしいことを証明し、シートに空きがなかったことがいかに悔しいかを率直に認めている。
当初、2023年にアルファタウリをドライブすることになったのはニック・デ・フリースだったが、ハンガリーでリカルドと交代し、現在はリカルドと角田のペアだ。レッドブルのドライバー選考における立場を理解できるかと尋ねられたローソンは次のように答えた。
「非常にフラストレーションが溜まっているのは確かだけど、同時に僕は、彼らの決断を理解することが出来るよ。」
「それは昨年デ・フリースが選ばれたときにさかのぼるんだけど、あのとき僕はショッキングなF2シーズンを送っていて、最後にはそれを覆すことが出来たんだけど、すべてが遅すぎたんだ。シーズン終盤はとてもいい感じで、F1でもいいテストができた。だから歯がゆいよ。」
「でも、決定が下された時点での、自分のシーズンがどうだったかを考えれば、その理由を理解することができたと思う。今年も、僕はいいシーズンを過ごしているけれど、アルファタウのような苦戦を強いられているチームでは、シーズン途中にF1の経験がないドライバーが飛び込むという選択肢か、F1での経験が豊富でレースで勝ったことのあるドライバーが飛び込むという選択肢だと、答えは明白だと思う。」
「またもやもどかしい気持ちがあるが、この決断は納得できるし、理解もできる。来年はドライバーになれないのは悔しいけれど、少なくともF1に関わっていることを最大限に生かしたいと思う。」
「僕はレッドブルのドライバーだ。もしF1でチャンスがあるとしたら、それはレッドブルレーシングを通してだろう。」
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